OKIグループの企業の森における
森林ボランティア活動
企業のCSR(社会的な責任)がクローズアップされる以前から、OKIグループは社会貢献活動のパイオニアとして企業集団献血、障害者雇用、骨髄バンクの献血並行型ドナー登録などに取り組んできた。森林ボランティア活動も社会貢献活動の一環である。
取り組みのきっかけは、1997年6月、地球緑化センター主催による「富士山の森再生活動」との出会いである。1996年夏の台風による富士山周辺の森林の風倒被害回復のための森林ボランティア活動であった。1997年4月に、社会貢献推進室が発足して間もない時期であり、新たな活動の方向性を模索している時期だったという。社員に参加をよびかけたところ、フィールドの近所にある沼津工場他から17人の社員が参加した。
これをきっかけに毎回の活動に社員が参加するようになったが、時間や費用の負担が重く、継続的な参加が困難で年々参加者が減少する状況だった。継続するためには、会社としての活動として位置づけ、支援することが必要であるという結論に達し、2001年からあらためて地域貢献活動と位置づけて食事費補助などの支援をスタートした。それらの結果、社員の負担も減り、家族も含めて参加する社員が増えているという。
この活動の拡張として、OKIグループでは、静岡県、群馬県、長野県の3県で「企業の森づくり」活動を実施している。静岡県では、2001年度から中伊豆地方で、地球緑化センターの協力を得て、間伐活動を実施してきた。2008年度からは伊豆市も交えた三者で協定を結び、フィールドを変えて活動を開始する。伊豆市より提供を受ける修善寺近辺の「OKIグループ伊豆の森」での植林と鹿保護柵作りを年2回、日帰りで行う予定である。
群馬県の「OKIグループふれあいの森」では、林野庁が推進するふれあいの森事業に従って、年2回の森林整備活動を行っている。長野県の「OKIグループが育てる森」では、長野県「森林の里親促進事業」に参加し、小諸市内の森林保護事業への寄付と同時に、年2回森林整備活動と郷土料理体験などのレクリエーションを一泊二日で行っている。
参加者にとってはレクリエーション、運動不足の解消、自然との触れ合いなどのメリットがあり、会社にとっては企業イメージ向上、地域貢献への積極的参加などのメリットがある。
共通する意識としては、活動体験を写真、ビデオ、文章などに積極的に残していくことと、社会が抱える問題の解決に参画できているという意識が持てることである。
「森林ボランティア以外のボランティアにも通じると思いますが、『五感を使った体験をしないと理解できない』のでは…」と辻氏は、ドイツのビオトープ専門家のギーゼラ・コッホ氏(元 ブランデンブルク州立 自然と環境教育センター所長)の言葉を引用して講演を終えた。

沖電気工業株式会社 社会貢献推進室 室長 辻 秀和 氏

各地の森づくり活動の様子を写真で紹介する辻氏
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