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環境によいものを選ぶときに、こういった視点を持てば、積極的に選ぶ気持ちが出てくるのではないでしょうか。たとえば有機系の農産物は「おいしいし、健康にいいし、環境にもよいもの」になるというわけです。そしてこういう選び方ができれば、環境によいものを選びながら、楽しさや快適さまで手にはいるという喜びが得られる。

現段階で私たちがやらなければならないことは、まず、ひとつでも多くの領域でいまより少しでも環境によいものが選ばれていくという状況をつくることです。画期的に環境によいとは言えなくても、少しでもよいものが選ばれるという状況をつくることで、環境によいものやサービスを提供するという方向付けがおき、競争が起きます。こうなれば、環境を軸にした競争が起きるので、そのあとは環境適応が加速していくと考えられるのです。

実際のところ、こういう観点で生活の中でのいろいろな選択をしていると、判断基準の「環境」が入ってくることで、楽しさが増してくることが多いのです。電気製品を買い換えるときも、環境面ではどうかな?という視点が入ることで、うまく選べると気持ちの面でおトク感があります。そして実際に、意識する以前よりは少しずつ、環境に貢献できたという部分が増えていると感じられます。どの分野でもうまく行くというわけではないものの、ここ数年で確実に領域は広がっているし、これからはさらに環境の要素での選択ができるようになるでしょう。

ものやサービスの選び方が複雑になったという考えもありますが、おもしろさが増えたと考えれば、環境によいモノやコトを選んでいく生活は、楽しさになります。「環境への意識を高める」とよく言いますが、具体的には、「環境という切り口で楽しむ」ということなのです。

渡辺 パコ

インターネット上に浮かぶ総合マガジン&メディア「知恵市場」主宰。グロービスマネジメントスクール講師(ロジカルコミュニケーション、クリティカルシンキングクラス担当)。有限会社水族館文庫代表。

主な活動領域は、環境戦略、ベンチャービジネスのスタートアップ、ナレッジマネジメント、コーポレイトコミュニケーションなど。

1960年東京生まれ。学習院大学哲学科卒。コピーライターとして広告、会社案内の制作、PR戦略の企画立案などを担当。88年に独立して100社以上にコーポレートコミュニケーションプランを提供する。98年からコンサルティング業務を開始。

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