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もちろん燃費のよいクルマを使う、というのは、その回答のひとつです。燃料を環境によいものにするという方法もあります。バイオディーゼルやエタノール(アルコール)を使う方法です。バイオディーゼルやナタネ油やヤシ油を触媒と熱で反応させてつくるバイオディーゼルは、植物由来ですから、有害物質が少なく、大気中のCO2を増やしません。

またメタノールも、サトウキビなど植物を発酵させてつくるので、同様に、有害物質が少なく、CO2フリーです。実際には、バイオディーゼルにはグリセリンなどの複製生物ができるとか、エタノールをふつうのガソリンエンジンに入れるとエンジンが腐食するとか、問題はあるのですが、技術開発を進め、適切な対応ができれば、価格的にも環境性のもで、十分実用可能です。

環境に悪いから、使わなくてすむときはクルマ使わないというのは確かにその通りですが、使っても環境を悪化させない工夫も同時にしていくべきでしょう。というより、そういう社会になれば、僕のような生活をしても安心できるなと思っているのですが。

冷暖房の電力消費が少ない八ヶ岳での生活

ここまでは環境にあんまりよくないことも多いなあという反省なのですが、このあとは少しはいいこともしている、という話。

そのひとつが、八ヶ岳での冷暖房。真夏の暑い時期はなるべく八ヶ岳で過ごすようにしているので、その間は僕らの生活でエアコンによる電力消費はほとんどありません。東京にいると、ほとんどの時間をつけざるを得ないので、この点では少し消費量低下に貢献できているかもしれません。

冬に関しても、八ヶ岳ではかなり冷えるのですが、薪ストーブ1台の暖房で家中ぽかぽかですから、これもカーボンフリーです。薪は、となり町の木こりさんから、丸太で買い、自分で薪割りしています。山が多い地域では、開発だけでなく、間伐などで木が切られることが多いのですが、それらは運び出しにコストがかかるため、林の中に放置されることも多いのです(切り捨て)。ならば、お金を出して家まで運んでもらい、燃料とした方が、環境面ではよいといえます。

木質燃料の暖房は、遠赤外線が多くでて暖かいし、揺らぐ炎を見ることによる癒し効果もあるので、もっと普及していいものです。都心部では難しいですが、郊外なら、安全面でも問題はあまりないでしょう。

東京の暖房は、賃貸マンションということもあり、基本的にエアコンです。一時はパネルヒーターやホットカーペットも使ったのですが、あまりの電気代に音を上げ、つまりはCO2排出だよなと思い直し、暖房する空間を減らすなどしてエアコンでなんとかしのいでいます。環境に影響が小さく、安心して使える暖房が普及するといいなあと思っています。

もうひとつだけ、ちょっといいこともしている例を。東京電力が募集している「グリーン電力基金」を契約していて、月4口、2000円を「寄付」しています。これで我が家が排出するCO2のうち、どのぐらいの削減効果と見なせるのか計算したことはありませんが、多少は貢献できているでしょう。このあたりも、法人では排出権を買うという行為が実際に行われつつある時代の中、個人でもできるしくみがあると良さそうです。

次回は「水」について考えます。

渡辺 パコ

インターネット上に浮かぶ総合マガジン&メディア「知恵市場」主宰。グロービスマネジメントスクール講師(ロジカルコミュニケーション、クリティカルシンキングクラス担当)。有限会社水族館文庫代表。

主な活動領域は、環境戦略、ベンチャービジネスのスタートアップ、ナレッジマネジメント、コーポレイトコミュニケーションなど。

1960年東京生まれ。学習院大学哲学科卒。コピーライターとして広告、会社案内の制作、PR戦略の企画立案などを担当。88年に独立して100社以上にコーポレートコミュニケーションプランを提供する。98年からコンサルティング業務を開始。

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