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よく「大量消費が環境悪化の根源」というような言説がありますが、ムダな消費がどれほどあるのかというと、意外に多くないのではないかと思うことがあります。もちろん減らせるものは減らすべきで、オフィスでもスターバックスなどのマイボトルを使うというのはよい方法でしょう。でもそれだけで済ますのは難しく、消費せざるを得ないものも増えているように思います。

であれば、でてしまう廃棄物を再資源化するしくみを洗練させるしかないのではないかと僕は思うのですが、それでも減らすべきなのかもしれません。ペットボトルを洗いながら、いつも悩んでいます。ちなみに、僕が講師の仕事に行くときは、空のボトルに麦茶を入れてでることはよくあります。まあ、娘の消費量が多いので、罪滅ぼし程度のことになってしまいますが。

増やしたくないのに勝手に増えるゴミ

これと同じことですが、ゴミの総量も増えつつあります。原因は簡単で、娘の成長に伴って消費全体が増えているからです。大人に近くなれば、買いたいモノは増えるし、買えば包装材料がゴミになる。学校からはプリントを大量にもらってくるし、そのほとんどは短期間で捨てる(再資源化にまわす)運命です。DMや投げ込みチラシも、子どもの分も来るようになるので、少しずつ増えてきます。

僕の仕事のペーパーレス化はかなり進んでいるのですが、DMやチラシなどの「向こうから勝手にやってくる紙のゴミ」は、ほとんど利用されずにゴミを生んでいきます。特に気になるのは、クレジットカードの明細書や携帯電話の利用明細書と一緒に入ってくるDM類。ほとんど見ない情報が多いので、封を切って明細書は保管し、残りはそのまま資源ゴミのボックスに放り込まれていく。これはやはりむなしいものです。

子どもが大きくなってひとり分のゴミを出すようになり、景気が回復してDMが増えるなどすれば、どうしても廃棄物も増えていくのでしょう。ちなみに娘はかなりしっかり分別してくれるので、再資源化率は高いと思います。でもチラシのようにほとんど使わずに再資源化に回されるものはまだまだ多いのです。このムダは、発送元のビジネスにとってもムダですから、ネットに移行するなど、改善の余地がありそうです。

ゴミや不要なモノが増えるという点ではIT系もまだまだゴミを増やす傾向にあります。

PCやHDDなどのハードウェアを買えばパッケージ類がゴミになるのはいかんともしがたいですし(最近はスチロールの緩衝材が減り、紙として再資源化できるモノが増えましたが)、いろいろな機器で重複してやってくるケーブル類、陳腐化して使わなくなる周辺機器など、短期間で捨てざるを得ないものが多いのに心が痛みます。

かといって、低速で機能が低い機器を使い続けるのも難しく、せめてリサイクルのルートがしっかりあればと感じることが多いのです。PCショップは、使用済みのケーブルや電子機器類、パッケージ類の回収を自主的にすべし、と思います。希少元素もたくさん含まれていそうだし。

ということで、今週は、増やしたくないのに増えてしまいがちなゴミを列挙してみました。来週はエネルギー関係について考えてみます。

渡辺 パコ

インターネット上に浮かぶ総合マガジン&メディア「知恵市場」主宰。グロービスマネジメントスクール講師(ロジカルコミュニケーション、クリティカルシンキングクラス担当)。有限会社水族館文庫代表。

主な活動領域は、環境戦略、ベンチャービジネスのスタートアップ、ナレッジマネジメント、コーポレイトコミュニケーションなど。

1960年東京生まれ。学習院大学哲学科卒。コピーライターとして広告、会社案内の制作、PR戦略の企画立案などを担当。88年に独立して100社以上にコーポレートコミュニケーションプランを提供する。98年からコンサルティング業務を開始。

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