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ガス給湯器と大きな違いはない「エコキュート」

次に、「エコキュート」という愛称で呼ばれるCO2冷媒によるヒートポンプ式給湯器。こちらは「第6回 環境的に「買う」〜新しいヒートポンプに注目」で紹介したとおり、高効率の給湯器です。

ヒートポンプという熱供給の方法は、電力で熱を「発生させる」のではなく、大気中から熱を「くみ上げ」て、集めた熱でお湯を沸かすシステムです。電気で直接熱を「発生」させるには、いわゆる電熱線に電気を通して、電気抵抗で熱を発生させる方法が一般的ですが、この方法だと、最大でも電力のエネルギーの90%程度の熱しか発生しません。

ヒートポンプは熱を集めて利用しているだけなので、投入した電気エネルギーは「集める」ことに使われ、「熱を発生」させているわけでありません。このため、エネルギー効率はかなりよく、投入した電気エネルギーの3倍程度の熱を集め、利用することができるのです。

先ほど示したとおり、電気をつくる段階で一次エネルギーの3分の1になってしまう電気ですが、エコキュートを使えばその3倍の熱を利用できるので、エネルギー効率は100%近くになります。

一方、ガス給湯器の場合は、通常の瞬間湯沸かし器では熱効率は80%程度なので、投入したガスのエネルギーの8割しかお湯の熱になりません。最近ではさらに効率のよい給湯器が登場し、95%の効率をうたっていますが、それも給湯の場合だけで、風呂沸かしの場合は80%程度の落ちてしまいます。またいくら95%といっても、100%以上の効率になるエコキュートにはかないません。

とはいえ、エコキュートは瞬間的に大きな熱を発生させることはできないため、夜間などに長時間かけてお湯を沸かし、90度C程度で断熱材で覆われたボイラーに保管、それをじょじょに使うという方法なので、使用するまでに熱が逃げてしまいます。つくったお湯の分を使い切れないと、翌日の夜に再度湧かすことになり、必要なお湯の量だけ湧かせるガス瞬間給湯器と比べると、ムダが出ます。

この点を考慮すると、電気をガスや石油の火力でつくり、エコキュートを使う場合と、最新式の高効率なガス給湯器を使うのとでは、実際の使い方にもよるものの、大きな違いはないといえます。

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