自然と付き合う〜昆虫が増える(前編)
今週のテーマに入る前に、先週いただいたコメントについて。
コメント:ほとんどの針葉樹では、幹の根元の方を切ると萌芽することなく、枯れてしまうはずです。このような記事が公にされると、樹種も調べず、萌芽すると言って、木を切る輩がどんどん出てきそうな気がします。
(hanachan、2008/09/24)
reply:コメント、ありがとうございます、ご指摘の通りで、前回お話しした萌芽更新は主に落葉広葉樹の管理法です。針葉樹では、切ってしまえば、萌芽はなく、根はいずれ枯れてしまいます。その意味でhanachan(敬称込み)の危惧は、当たっています。しかし、現実問題として、日本のほとんどの森で、針葉樹も広葉樹も、切るべきタイミングで切らずに放置されている場面の方が圧倒的に多いので、どんどん切ってくれるならそれはそれで歓迎ということも多いかもしれません。とはいえ、いずれにせよ、自分の土地でもないのに木を伐採することは他人の財産を侵害していることになるので、広葉樹だろうが針葉樹だろうが、やってはいけないのは言うまでもないことです。ということで、全体としては、日本は「切りすぎ」を心配する段階ではないと思います。
さて、今週のテーマに入りましょう。前回まで木とのかかわりを考えてきたので、今回は昆虫の話をします。
僕が八ヶ岳南麓に家を造ったのは2001年で、8年ほど前になります。北面と東面は雑木林に隣接している土地なので、カブトムシやクワガタムシがたくさんいるに違いないと期待したのですが、いざ生活をはじめて見ると、真夏になってもカブトもクワガタも姿を見せませんでした。カナブンやコガネムシ、カメムシは来るのですが、数はたいしたことはなく、正直、期待はずれでした。と同時に、なぜ昆虫が少ないのか、気になりました。林のない面は、別の人の別荘で、さらにその向こうは水田です。田んぼ、畑、人家、雑木林と、里山の「素材」は揃っているのに、なぜ昆虫が少ないのだろう……?
いろいろ調べてみると、カブトやクワガタは、成虫は雑木(クヌギやコナラ、ヤマザクラなど)の樹液を吸いにやってくるのですが、幼虫は枯葉や倒れた朽ち木を食べて成長するということがわかりました。そこで雑木林の中を歩いてみたのですが、地面は毎年の枯葉が堆積していて、競争に負けた木が倒れて朽ち木になっていて、生育条件としては悪くないようです。それでも、なぜかカブトもクワガタもいません。
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