温暖化は防止できる? 「海外で温暖化防止?」(後編)
東京では雨が雪に変わる天気が続いています。今年は暖冬傾向がやや落ち着いているようで、ある意味、ほっとします。
前回のテーマにコメントをいただいているので、replyから。
コメント:今回は分かりやすい内容で、元々知っていた用語ではあったんですが、良い復習になりました。後半述べられている日本の対応はどうなるんでしょうね。私も興味深いです。そもそも「京都議定書」とあるように開催国であるプライドを持って様々な施策を実施して欲しいですが、未だにハッキリしない所が国民性というかなんというか。排出権取引についても、既にEU内で形骸化しているような記事とか目にする事が多くなってきましたが、国内でも進んでいるんでしょうか。一人の国民としては、"取引"という形ではなく"競争"という形で企業、一般で削減に取り組んだほうが、生産的な気がする思いです。
(とおりすがり、2008/01/31)
reply:まったくその通りだと思います。ホットエアを買うというのは最悪の選択なので、いくらなんでもやってもらいたくないのですが、CDMについては、特に日本の場合は(すでに省エネ技術がある程度進んでいることもあり)、半分程度は使うのはよいのではないかという考えです。
排出権取引の評価は、なかなか難しいですね。そのもとになるのはいわゆるCAP(キャップ)、つまり企業ごとの排出枠をどう決めるかによって、変ってきます。排出枠が容易に達成できる規模なら、各企業が排出枠を余らせて「売り注文」ばかりになり、厳しくしすぎれば誰もが「買い注文」ばかり出してやはり取引になりません。
また、京都議定書からすでに10年が経過して、その間に先行して排出削減した企業と、何もせずに排出を増やしてきた企業があり、同じ100の排出をしていても、減らして100にした企業と無策で100に増えてしまった企業に対して、どのように排出枠を設定するかが問題です。
また過去の排出量が記録されていない企業に対して、直近の排出量をもとに排出枠を設定することも無理があります。排出枠=CAPのかけ方が困難になれば、取引が成立するかどうかも困難になる、というのが、排出権取引が成立しにくい大きな理由となります。
日本では、経団連が「自主目標」方式を打ち出しています。はじめ、これは「非現実的な性善説」と思ったのですが、よく考えてみると、ある種一理ある部分もあり、僕の中では「自主目標方式」を再評価しているところです。この点については、次回以降、取り上げてみたいと思います。
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 自然と付き合う〜昆虫が増える(後編) (2008/10/02)
- 自然と付き合う〜昆虫が増える(前編) (2008/09/25)
- 自然と付き合う〜木を管理する(後編) (2008/09/19)
- 自然と付き合う〜木を管理する(前編) (2008/09/11)
- 自然と付き合う〜木を切る(後編) (2008/09/04)

