温暖化は防止できる? 「物流の省エネ化」(後編)
温暖化防止のシリーズをもうしばらく続けます。今回はスポーツを切り口にして考えます。
サッカーや野球など、日本にはたくさんの人気のスポーツイベントがあります。これらスポーツのイベントは、一般市民にとっては、手軽な「楽しみ」のひとつであり、試合の中継があったり、勝敗がニュースで報道されるなど、社会的にも一定の影響力を持っています。こういったイベントでCO2削減に取り組むことは、大きな力を発揮します。
Jリーグの試合で考えてみましょう。
各地のチームが、ホームゲームの試合について、まず年間10試合をグリーン電力で行いたい、と宣言することからはじめます。といっても、その10試合分のグリーン電力をすべてチームが出すのでは、かえって「おもしろみ」がありません。サポーターや市民と一緒になって、「CO2フリー試合」を実現するのです。
チームのオーナーや監督、選手が、それぞれの立場でこんなメッセージを発信します。「サポーターや市民といっしょに、サッカーを通じて環境に貢献したい、募金や指定のエコ商品を買うなど、みんなのできるアクションで募金をお願いします。募金が10万円集まったら、それと同額をオーナー、監督、選手も募金します。サッカーを楽しむなら、楽しんだことによって環境に負担をかけなくて済むように、みんなで試合によって発生するCO2を減らそう!」
その宣言を受けて、チームは、地域の環境NPOなどと協力して、募金箱の設置など、市民からお金が集まる仕組みをつくります。といっても、募金だけでは仕組みとして不足なので、もっといろいろな仕組みをつくりたいところです。
たとえば、グリーンチケット。試合の入場券が1000円だったとして、それに300円の環境価値分を上乗せしたチケットを用意して、通常のピンクのチケットとは別に、緑のチケットを販売します。入場の際に緑のチケットを持っている人が「オレはグリーンだぜ」と自慢の対象になれば、成功です。グリーンチケットには、毎回違う選手からの環境メッセージが書かれているともっと良いでしょう。
スタジアム内で売っているビールや飲み物にも、グリーン商品を導入します。通常の紙コップとは別に、緑の紙コップを用意して、50円増しで販売し、50円分は試合のグリーン化のための募金にします。緑のコップを持っている人はチームのメッセージを応援する人という意味になりますから、ホームチームのサポーターがこぞって買い、ホームチームのサポーターとアウェーチームのサポーターで持っているカップが違う、というような状況になり、いずれは両チームとも同じグリーン色、となれば理想です。
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