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企業は市民とどう対話するべき?(後編)

2007年3月8日

今回のテーマは、ちょっとコメントしにくいテーマだったでしょうか。コメントがないので、「後編」として、こういった会の進め方について、ひとつお話ししたいと思います。

こういったテーマできちんと議論をするための方法論として重要なことがふたつあります。ひとつは、場の雰囲気作り。ここはいわゆるファシリテータの領域です。今回の企画の中で僕が話したのは、次の2点です。

  • 自分がここに来た意味をよく考え、言いたいことはきちんと話す
  • 人の考えをよく聞く。自分が話すだけでは、深まらない

これに対応して、各テーブルのファシリテータがアイスブレイクとして自己紹介や本題に踏み込まない話題で軽く話をしあって、話しやすい、また人の意見を聞く雰囲気作りをしました。簡単なゲームをやるグループもあり、ここはファシリテータのキャラを活かしつつ、話をする雰囲気をつくる段階です。一般にファシリテーションというと、この部分をさし、本音が話せるように、喧嘩しないように、コントロールするのがファシリテータの役割と考えられています。

これに対して、僕はファシリテータの役割として、もう一歩踏み込んだものを想定していて、議論そのものの中身のコントロールをお願いしました。基本的には、

  • 「今何について議論しているのかを常に意識し、ずれそうな場合はメンバーに伝える
  • 「話が混乱したときは、いくつかの領域に分解して、それぞれについて考える
  • 「話してきたことをリアルタイムでメモにとり、確認しながら進める

という方法です。僕のもうひとつの専門分野であるロジカルシンキングでは、これらは「イシュー」「わく組」にあたり、常にイシューを意識して議論することで、議論が拡散しすぎたり、細部に入りすぎてどうどうめぐりするのを防ぐことができます。

また、これに関連して、ディスカッションの最初に全員に問題意識や議論したいことを提示してもらい、その後、全員でディスカッションするに値するテーマをひとつに絞り(イシューの特定)、それについて全員でディスカッションするという方法をとりました。これによって議論すべき点が明確になり、話がしやすくなります。

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