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野生動物の被害はなぜ起きる?(後編)

2006年12月7日

内容の濃いコメントをいただき、ありがとうございます。12月に入って、今年はけっこう寒くなるのが早い印象で、冬らしい冬になるのかもしれません。各地の里山は順に冬の様相になっているころです。

広葉樹は、そろそろ葉が落ちて裸になりつつありますが、特に都会にお住まいの方は、街路樹でも公園の木でもかまいません、枯れて葉が落ちた枝を今度よく見てください。枯れているように見えて、細い枝には来年春にでる、葉の芽が用意されています。寒さに耐えつつも、温かくなればいつでも芽を出すことができるように、もう準備ができているのです。木から見れば、冬は「寒さに耐える季節」というよりは、「忙しかった季節のあとの、一休み、癒しの季節」なのかもしれません。

コメント:拡大造林によってブナやクヌギを切り倒し、杉や檜に変えてしまったので、山で食べるものが無く里に下りるようになった。里に食べ物が置いてあるようになったたとえば食べ残し(ゴミ)とか、収穫することなく放置される柿の実などよって江戸時代とは明らかに異なります。確かに山はあれていますが、人が入っている人間くさいところには出てこなかったというのであれば、果樹園が被害に遭うのはどう説明しますか。人間が手入れして、下手をすると柵で囲われ電気が流されている場合もありますが、それでも熊や猿は出てきます。

(K.H、2006/12/01)

reply:ご指摘のことは、よく理解できます。「人が入っている人間くさいところには出てこなかったというのであれば、果樹園が被害に遭うのはどう説明しますか」という問いにそのまま答えるなら、「山林が減ったり、道路で寸断されて生息圏が狭くなったり、山が荒れてエサが減ったために、食べ物に困って危険を冒して下に下りるようになった」ということになると思います。

野生動物は、本来は人間との遭遇を嫌います。これはヒグマのような食物連鎖の頂点に立つ大型獣でも同じです。しかし、人里があまり危険がなく、食べ物がたくさんある場所と理解してしまえば、逆に恐れなくなってしまいます。里山がなくなったことは、生息地として、緩衝地帯しての機能が失われたことを意味していて、やはり里の果樹園に野生動物が出てくる主要な理由になっているとおいます。では出てきてしまい、癖になった動物はどうするかという点については、以下に。

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