旅をエコにすることはできるか?(後編)
今回もいろいろな意見をもらうことができました。
宿泊サービスで環境配慮の経営を行うこと自体は、好意的に見ている人が多いようですね。
コメント:最近尾瀬に行きました。ここでは、フロに入っても洗剤禁止です。このような非日常か体験できるのも良い。
(富美 太郎、2006/11/07)
reply:尾瀬の場合、もともと環境が閉鎖的で、自浄力が小さいために、極力環境負荷を下げないと、尾瀬の自然が維持できないという事情があります。旅行者の糞尿だけでも、かなりの負担になっていて、富栄養化を進めていると指摘されているので、洗剤どころか、体を流して出る皮脂なども、尾瀬の自然にとっては大きな負担なのでしょう。旅行者が多いこと自体は、自然を知ってもらうということで、余り制限したくないとなれば、一人あたりからでる環境負荷を下げる方向にならざるを得ないのでしょう。ああいったところでは、確かに、「非日常」を楽しむぐらいの気持ちで、おおらかになりたいものですね。
コメント:10年ほど前にオランダに行きました。その時、タオルかけのところに「使ったタオルはバスタブへ。まだ洗わなくていいよ、というリネン類は元の場所へ。バスタブに入っているものだけ洗います。…」という紙がかけてありました(英語だったから、もっと違う表現だったかもしれません)。また、リネン類のクリーニングによる環境負荷がいかに大きいか、それを私たちの努力でどのくらい減らせるのか、ということも書いてあったように覚えています。私はとても納得して、自宅にいる時と同じペースでタオルを使い、洗って欲しいものだけバスタブにいれておくようにしました。
最近は日本でもそういうホテルが多くなりましたね。門司港ホテルでは、連泊する時にシーツ交換やタオルの補充を断ると、ホテル内で使える金券をくれました。ささやかなことでしたが、自分が環境によいことをしている、さらにお得だった!ということで、うれしく思いました。タオルやアメニティグッズを黙って減らされると「ケチだな」と思うけれど、情報があって自分で選択して減らすことができると「よいホテルだな」と思います。我ながら単純でおかしいですけど。
(やまはや、2006/11/07)
reply:オランダのホテルの話は、合理的でいいですね。オランダは国土の多くが海面下なので、温暖化による海面上昇に敏感で、そのことから始まって環境問題への取り組みにも関心が高い傾向があるようです。とはいえ、もともとオランダは自然を変えながらつくってきた国なので、原生的な自然はほとんど残っていないようです。人間が、人間に都合がいいように作りかえてきた自然の中にすんでいる人々が、環境を守ろうと努力しているというのは、なんだか矛盾のように見えるかもしれません。でも、それも合理的な行動だと考えるべきだと思います。
門司のホテルの例も興味深いですね。両方に共通するのは、「きちんと説明する」ということでしょうか。説明なしにサービスが減ると、理解が得られないのでしょうが、説明があれば、納得する客は多いと思います。このあたりは、ホテル業界にいる方に、ぜひもう一歩踏み込んで取り組んでもらいたいところです。
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