ものを欲しがらない生活(後編)
今回もたくさんのコメント、ありがとうございます。発想が広がるコメントで、読んでいて楽しかったです。引き続き、このテーマでご意見をいただければと思います。
コメント:CO2の排出権取引が国単位で行なわれていますが、それと同様に、まずガソリンや電力を配給制にして、その利用権を取引するようにしたらどうでしょうか。
(取引ボーイ、2006/07/10)
reply:この方法は一見魅力的なのですが、実際にはかえってひどい結果になる可能性があります。資源の総量が限られている中で、配給を適切に行うという試みは恐らくなかなかうまくいかないと思います。どんな基準で配給量を決めればいいか、議論が百出して決められないでしょう。
CO2の排出権取引が成立するのは、排出権そのものが企業の努力で「創出」できるからです。努力した者がそれで獲得したものを市場に出して販売し、換金するというしくみは、努力をお金に換えるという意味があります。また市場原理は万能ではありません。経済力がない者が生活のために必要最小限のエネルギーまで売らざるを得なくなるという可能性もあり、やはりちょっと厳しいのではないかと思います。
コメント:先日、淑徳大学の北野先生にお話をお伺いする機会がありました。先生は、「20世紀が物質の時代だとすれば、21世紀は心の時代であろう。心の時代として重要な事は、本物を手に入れたり、触ったり、見たりして楽しむ事ではないだろうか」と講演されました。共感できる感銘深いお話でした。
(OjinT、2006/07/10)
reply:「心の時代」というのは、その通りだと思います。環境問題の解決につなげて行くには、抽象的な「心の時代」という意味を、「心の満足を、モノの所有ではなく、別の形に置き換えて、消費者に提供する」というしくみに帰ることだと理解しています。所有から利用へ、形のあるモノからないものへ、消費の形を変えていくことで、満足度と環境負荷の比例関係を変えることができ、「心の時代」を具体的に社会に実現していくことができるのではないかと考えています。
next: 税を使って、環境負荷の代償をお金に換算…
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