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気候変動の何が問題なの?(後編2)

2006年5月25日

今週は暦の関係で、もう1回、気候変動のテーマを扱います。これまでのやりとりを整理しておきつつ、今後の対応策についても考えてみましょう。

コメント:問題は、それ以前に、多くの人のあいだに悲劇と悲しみが蔓延することなのです。そういう思いをする人が増える事態を、なんとか防ぎたいというのが、今環境に関心がある人に共通の願いなのではないかと僕は思います。つまり、問題なのは,気候変動そのもの、ではなく、気候変動によって引き起こされる人間社会の不安定さ,というご意見ですね。

もし、そうなのであれば、別の対応方法もありましょう。環境が変わること、が問題なのではなく、環境が変わることによって引き起こされるであろう人間関係が問題なのであれば,移動できない植物がどう,などには言及される必要はなかったように思います。

(KH、2006/05/22)

reply:前回、前々回の流れでは、確かに、より大きな問題は「人間の社会的な問題」になるという結論になっていました。しかし、だからといって、「別の対応」があるとはいえません。というより、別の対応があると考えてしまいたくなるところが、環境問題の、本質的な問題なのだといえそうです。

もう一度、問題の因果関係を整理しておくと、

文明の高度化
  ↓
温室効果ガスの大量排出
  ↓
温暖化などの気候の変動
  ↓
植生が変わり生態系が変わる
  ↓
動植物などが対応しきれず、絶滅や個体数が爆発
  ↓
人間社会も自然の恵みが受けにくくなる
  ↓
生活基盤(文明)が維持できない
  ↓
自然の恵みの分配を巡っての争いや弱者の切り捨てが起こる
  ↓
生き残り優先で環境維持のモチベーションがますます低下
  ↓
さらなる環境の悪化によって、生活基盤が崩壊
  ↓
養える人口が減少
  ↓
文明が崩壊し、自給自足の分散生活
または高度な管理社会

というのが想定されるストーリーです。

このストーリーでは、最後のあたりは宮崎駿が「風の谷のナウシカ」で描いた世界が、ひとつのイメージになっています。ちなみに「風の谷のナウシカ」はアニメ映画が有名ですが、原作は宮崎駿の手になるコミックで、アニメのエンディング以後の物語が延々と続きます。

next: 社会不安への対応と、自然への対応を分けて考えることも…

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