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環境問題解決にはコストが必要なのか(続編)

2006年1月26日

1月は年末年始の関係で、連載が3回になってしまいました。

この連載は、毎月奇数週は読者からいただいた意見をベースにしたコラム、偶数週はそれに対していただいたコメントへのreplyという流れで書こうと思っているので、2月にテーマが飛んでしまうのもすっきり感がない、ということで(妙に厳密だったりする)、前回に引き続き読者のコメントへのreplyをお届けします。

コメント:私は昔(20年ほど前)太陽電池の発電量は、電池を製造するために消費した電力を超えることは絶対ない、と習ったのですが、今は違うのでしょうか? 私はこれが気になって太陽光発電を導入する気になれません。

(山田、2006/01/23)

reply:以前は、太陽電池の製造技術が未成熟で、経済面で見ても、環境面で見ても、効率はよくないと言われていたのですが、現在では、製造段階から廃棄まで、トータルで見て、太陽光発電パネルは十分メリットがあるというデータが出ています。

ある研究によると、太陽光パネルを製造するのに必要なエネルギー(=CO2発生量)を、発電時に、火力発電などと比べて削減できたCO2量で割ると、数年で「回収」できることがわかっています。その後は、太陽光パネルが稼働し続けるほどにCO2は削減されるので(現在の平均的発電方法と比べた場合)、太陽光パネルはCO2削減に実際的な効果をあげることができます。

太陽光パネルの主な原材料はケイ素で、これは石や砂の主成分と同じであり、地球上位には無限といえるほど豊富に存在しているため、資源枯渇の心配はありません。現在の太陽光パネルは、半導体製造時の不良品を利用していることも多く、製造過程でムダも出にくい製品です。一方、寿命は10〜30年といわれていますが、現在のところ、本格的に利用されてからまだそれほど長くないために、本当の寿命はハッキリしません。寿命が来た段階で、廃棄することになりますが、主成分から見て、リサイクル可能で、有毒物質が多量に出る心配も少ないと考えられています。

設置場所については、平地に設置する場合はパネルを一定の角度におこしておくための設備が必要になり、それを作る製造エネルギーが加わって、効率が悪くなりますが、住宅の傾斜の付いた屋根に設置する場合は、そのまま貼り付ければよく、逆にその面積の屋根材が不要になるために、環境効率はよくなります。また火力発電などと違って、発電設備が小規模でも、大規模でも、効率には影響しないので、小規模設備でも環境面での効果が期待できます。つまり住宅の屋根に設置する方法は、もっとも環境効率がよい、ということになります。

ということなので、太陽光パネルは環境面での貢献が十分期待できる製品になっています。コスト面では、現状、採算性はあまりよくなく、ペイするか/しないか、ギリギリと言うところですが、環境面では十分メリットがあるのは確かです。

next: 環境に良いエネルギーを得るために…

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