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京都議定書、先進国と途上国(後編)

2005年12月8日

今回も内容の濃いコメントをありがとうございます。読者の皆さんの関心が高く、またコメント自体が前向きなので、心強いです。こういう意識の人がきちんと存在していることこそ、日本の最大の強みですね。

コメント:アメリカがどうのこうの言っても今更始まりはしない。日本の目標を如何にクリアーするかが問題である。逆にCO2が増えている状況の中での国の対応・業界の対応が他の国から計られる。確かに経済成長の分野別遅れは発生するが、そうでない発達する部分も有ると思う。税問題・国際競争力の問題等を国がどの様に援助支援していくかが、世界から見たこれからの日本の評価に繋がると思います。

(福田 孝次、2005/12/05)

コメント:二酸化炭素の排出量は特定の時点の値を用いるのではなく、人口あたりとか国土面積とかを考えて決めるべきもの守れるかではなく平等にすべきで、途上国には先進国から技術導入することで対応可能な範囲で若干の猶予か割り増しを与えればよい。

(花輪 和夫、2005/12/06)

reply:京都議定書の時期、というよりそれ以前から、日本の目標達成は困難という見方がありました。GDPあたりのCO2排出量で見ると、日本は先進国のなかでかなり効率がよく、日本のGDPあたりのCO2排出量を1とすると、EUは1.6、米国は3.1、ロシアは6.0。中国に至っては14.6にも上ります。生産性は非常に高く、削減の余地が小さく、コストもかかることを意味しています。とはいえ日本にはまだまだ削減の方法があることは事実で、「できることをきっちりやる」ことが重要なのは、福田さんご指摘の通りです。

京都議定書では国単位の排出総量を規制するものですが、他にも単位の取り方でいろいろな見方ができます。上に書いたようにGDP単位で見るのもそうだし、花輪さんが指摘されているような、国民一人あたりの排出量、国土面積などもありえます。どれを単位にするかで、国によって有利不利が出てくるので、国際会議でもどんな単位で、何を削減するかは常に議論の焦点になります。何を基準に削減幅を決めればよいのかの議論は、簡単ではありません。

とはいえ、CO2排出削減の動きは「京都」の名を冠してスタートラインに着いています。その日本が、最初のステップの公約を守れるかどうかは、日本の世界からの信用に直結していることは間違いありません。日本は、GDPの大きさや軍事力を誇るのではなく、こういう地球全体の問題への積極的なコミットメントを誇る国になるべきです。

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