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第1回 環境革命への契機となる北海道洞爺湖サミット

2008年7月4日

月尾 嘉男 氏

環境バブル時代の彼方

現在の日本は完全に環境バブル時代である。とりわけ約1年前に北海道洞爺湖でG8サミットが開催されることが決定し、その主要な議題が環境問題となることが想定されて以来、新聞各紙の特集記事により、それまで大半の人々にとって未知の島国であったツバルは環境問題を象徴する国家として一躍有名になり、放送各局の環境番組により、ホッキョクグマは絶滅の悲劇の主役の地位を確保することになった。

それは俳優が不倫した離婚したという新聞記事よりは役立つし、芸人が雑談しているだけの放送番組よりも数段有用であることは確実であるが、問題は土地バブル時代も投資バブル時代も短期で人々の脳裏から消滅していったように、環境問題も台風一過の騒動として、北海道洞爺湖サミットの終了とともに、多数の人々にとって関心の埒外になってしまうことである。

地球規模の環境問題は、過去数千年間の人類の目指してきた道筋の前方に登場した巨大な絶壁であり、それを強引に登坂して直進していくのか、それとも方向転換して回避するのかという難問である。そのためには、この絶壁を長期の時間、広範な空間から観察し、理解する必要がある。この新規に連載する文章が、それに該当するというわけではないが、その気持をもって執筆していきたい。

「北海道洞爺湖サミット」首脳会議の会場、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」

「北海道洞爺湖サミット」首脳会議の会場、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」
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