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SISS搭載により10・15モード燃費は10%も向上

ピストンを止めるのはオルタネーター(発電機)の役割である。つまり、ミクロでみると回生エネルギーが可能なのだ。スターターモーターの使用頻度が高まることを想定して、2つのバッテリーが搭載されることになるが、SISSは将来のマイルドハイブリット技術とリンクするポテンシャルを持っている。

実際に乗ってみるとエンジン停止のタイミングが実に微妙にコントロールされている。先日、ドイツでBMWのアイドルストップに乗ってみたが、エンジンのシャットダウンが早過ぎたり、始動のタイミングが遅れたり、使いにくさが記憶に残ってしまった。

しかし、マツダのSISSはATではDレンジ、MTではニュートラルに入っているとき、さらにある強さ以上でブレーキを踏んでいるという条件が揃ったときにエンジンが止まる。再起動はDレンジでブレーキを解放するか、MTではクラッチを入れるとエンジンが起動する。

こうしたアイドルストップで燃費は予想以上に削減できる。マツダの研究では10・15モードでは10%も燃費が向上し、JC08モードでは8%、欧州のシティモードでは5%、複合モード(Combine)では3%の燃費向上効果が見込まれるという。こうした技術はすべてのマツダ車に展開(ガソリン直噴)できるので、大いに期待できそうだ。

2010年ごろにはさらに魅力的な環境技術が登場すると思われる。エコと「Zoom-Zoom」が手を組むことで、今後のマツダ車がもっと面白くなりそうな気がした。

アテンザに搭載されたSISS   SISSのバッテリー

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清水 和夫(しみず・かずお)

プロフェッショナルなレースドライバーとして国内外の耐久レースで活躍する一方、自動車ジャーナリストとして活動を行っている。ドライビングを科学的に分析する能力はクルマの正確な評価にも生かされ、シャープな論評は支持者が多い。

ジャーナリストとしては国内だけでなく、海外にも活動を広げ、自動車の運動理論、安全、環境、ITSのみならず、自動車国際産業論にも精通し、多方面のメディアで執筆活動を行っている。本年10月には、日本放送出版協会より「ITS」を出版。

ボランティア活動としては、CRS普及活動を行っている「子供の安全ネットワーク・ジャパン」、「妊婦のシートベルト着用を推進する会」などの会をサポートしている。近年は、救急法(ファーストエイド)・AED(除細動器)の普及活動も行っている。


主な連載誌
『NAVI』、『ENGINE』


主な著書
 「ITSの思想」(日本放送出版協会)、「ディーゼルこそが、地球を救う-なぜ、環境先進国はディーゼルを選択するのか?」(ダイヤモンド社)、「クルマ安全学のすすめ」(日本放送出版協会)、「燃料電池とは何か-水素エネルギーが拓く新世紀」(日本放送出版協会)などがある。


著者のブログ
清水和夫の【みんカラ】ブログ「頑固一徹カズです!」
清水和夫の動画サイト「Start Your Engines」

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