MTでもATでも使えるアイドルストップ機構
マツダが発表したもう一つの技術が「スマートアイドル・ストップシステム(SISS)」である。このユニークなシステムは2009年モデルのクルマに搭載するという。
来年登場するということは「アクセラ」であることが想像できるが、MT車でもAT車でも利用できるところがすばらしい。今までのアイドルストップ機構は条件が揃わないとなかなかエンジンが止まらなかったり、再始動のタイミングが遅れたり、使いにくいものが少なくなかったからだ。
2005年の東京モーターショーで初めて発表したSISSの基礎となる技術は、従来のスターターモーターで起動するタイプではなく、シリンダー内に燃料を噴射して点火することでエンジンを目覚めさせようというものだ(燃焼始動方式)。この技術はガソリン直噴だからこそ可能な技術とマツダは考えている。ディーゼルは自己着火なので現状では難しい。
その後、研究を進めた結果、スターターモーター(セル式)と併用してエンジンを起動するほうが、実際の燃費向上や利便性を考えると有利と判断。結果的には燃焼始動方式とセル方式を合わせたハイブリッドタイプとなった。
このSISSを実現する技術のポイントは、燃焼に適切な空気量を保つ位置にピストンを正確に止めることができるかどうか。
実際はクランクシャフトの角度でピストンの位置を計測しながらエンジンを止める。重要なのはシリンダー内に未燃焼ガスが残らないようにし、リーンな空気を確保することだそうだ。そして目標位置に止まり、再始動の際にインジェクターから燃料を噴射してプラグに点火する。
そのとき、スターターモーターがほとんど同時にフライホイールを回し、エンジンの始動をアシストする。結果的に0.35秒(AT車)と、ライバル車の半分という短い時間で始動が可能となった。
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