第46回 パジェロに見る、三菱のディーゼル戦略
なぜ今、新長期規制対応車なのか
今年は三菱自動車にとって「パジェロ」の当たり年と言っていいかもしれない。8月にはロシアで開催されたモスクワモーターショーで、「パジェロスポーツ」がワールドプレミアムとしてデビューした。このモデルは残念ながら日本には導入されないが、本格的なオフロードSUVである。3.5LのV型6気筒ガソリンエンジンと、3.2Lの4気筒ディーゼルエンジンが搭載される。
また、日本で販売されているモデルが先ごろマイナーチェンジしたが、このタイミングで、三菱自動車はディーゼルエンジンを投入した。しかし、一足先に発売された日産自動車の「エクストレイル」がポスト新長期規制に対応するのに対して、こちらは新長期規制のディーゼルである点が気になるところだ。三菱自動車の本音はどこにあるのだろうか。
まずは8月にモスクワでお披露目されたパジェロスポーツについてレポートしよう。
このSUVはフレーム構造の車体を持つ、本格的なオフロード専用車で、海外ではオーストラリアで「チャレンジャー」、南米で「モンテロスポーツ」という名前で販売されてきた。そして今後、ロシアや中東ではパジェロスポーツとして発売する予定である。
パジェロの知名度はパリ・ダカールラリーのおかげで日本以上であるが、もともとロシアでは三菱自動車の人気が高い。無骨だけど骨太なイメージで、タフなクルマというプラスのイメージを持っているようだ。
メーカー別の2007年度実績では、ヒュンダイ、シボレー(GM)、フォード、トヨタ、日産に次ぐ5番目。車種別ではヒュンダイ、シボレー、フォーカスに次いでランサーが第4位である。上位3車が現地生産であることを考えると、ランサーは輸入車でトップなのだ。
それだけ三菱自動車のイメージは良いと見ていいだろう。
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 第50回 危機的状況の自動車産業、再生の条件 (2008/12/09)
- 第49回 アウディがこだわる軽量アルミボディ (2008/11/26)
- 第48回 Zoom-Zoomとエコの両立を目指すマツダの新技術 (2008/11/11)
- 第47回 発表を1年早めた新型Golfの注目点 (2008/10/28)
- 第46回 パジェロに見る、三菱のディーゼル戦略 (2008/10/14)




