地球の割れ目と黄金の滝
首都レイキャビクからクルマで40分も走ると、世界遺産である「シングベトリル国立公園」に着く。ここでは大西洋の海嶺が地上に隆起した場所で、その様子を間近で見ることができる。その割れ目は長さが数kmも続き、深さは30mに達する。今でもアイスランドを南北に貫いて年間2cmも広がっている。
もう一つの有名な観光地は「グトルフォスの大滝」だ。この滝はアイスランドで最大の水量を誇り、それは氷河から流れ出でる。川幅は70mと広く、数段階で流れ落ちながら、ものすごい水煙をあげる。晴れた日には虹がかかり、黄金色に染まるところからアイスランド語で黄金を意味するグドルフォスの滝と呼ばれている。
地表面積の約10%が氷河に覆われているので、年々氷河がとける様子を見ているアイスランドの人々は、気候変動を肌で感じている。
地熱と水力で7割をまかなう
地熱や水力という自然エネルギーの宝庫であるアイスランドでは実際にはどのくらいの割合で一次エネルギーが使われているのだろうか。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の海外レポート(NO.1011 2007/11/14)を参考にすると、その内訳は2005年度統計で地熱発電が55%、水力発電が16%と、再生可能エネルギーの合計がなんと71%に上る。そして化石燃料は石油が26%、石炭が3%で、合計29%となっている。
この割合から見てもアイスランドは脱化石燃料がもっとも現実的な国であることが分かる。もうすこし詳しく見てみると、地熱発電のポテンシャルはとても高く、経済性を考慮した潜在可能量は200億kWh/年と見積もられている。
2006年末時点では地熱発電所の数は5カ所存在し、アイスランドの電力の26%を供給している。一方、水力発電のポテンシャルは116万kWで、2005年度の総発電量は70億1500万kWhであった。これは同国の発電量の80.8%を占めている。
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