第45回 原始の姿を残す国のエネルギー事情
2050年に化石エネルギーから離脱
6代目を迎えるフォルクスワーゲン(VW)の新型「Golf(ゴルフ)」がパリオートサロンで発表されると聞いて少し驚いた。通常なら6年の開発サイクルが常識なのだが、先代モデルから数えて5年という短いリードタイムで世代交代することになったからだ。
そしてその新型ゴルフの国際試乗会がパリサロン直前に大西洋の北の地に浮かぶ「アイスランド」で開催されると聞いて、驚きはさらに増したのである。
新型ゴルフの試乗記はVWジャパンとのお約束で10月26日まで書けないので、またの機会に譲るとして、今回は独自のエネルギー政策を推進するアイスランドを紹介することにしよう。
実は環境問題を解決する重要な鍵をこの国が握っているかもしれないのだ。アイスランドは2050年には化石エネルギーから離脱し、完全に再生可能なエネルギー社会に移行すると宣言していることも気になるところだ。
アイスランドは北緯66度に位置し、北海道と四国を合わせたくらいの大きさの島だ。この島は白い砂浜が広がるビーチがあるわけでもなく、豊かな緑が生い茂っているわけでもない。首都であるレイキャビク市から一歩足を踏み出すと、そこには原始の地球の姿が目の前に広がる。どこを見ても溶岩で覆い尽くされ、ジャングルに彩られたリゾートアイランドという雰囲気はどこにもない。
活発に活動する火山帯の上にできたアイスランドは地球原始の姿を持っているのだ。そのために、地熱や水力など自然エネルギーの宝庫でもある。アイスランドの人口は30万人。国民が使うエネルギーは地熱発電や水力発電で簡単に作ることができる。自然エネルギーから作る電気は豊かな島の人々の暮らしを支えるには有り余っているという。
なんともうらやましい限りだが、もう少し詳しくアイスランドのエネルギー事情を取材してみた。
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