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実際の走行性能は?

転がり抵抗が小さいタイヤはトレッドゴム(路面と接する部分)の性質に深く関係するが、ウェットの安全性と二律背反の関係がある。ウェットとは雨などで路面が濡れた状態のこと。一昔前の転がり抵抗が小さいタイヤはウェットのグリップ力が不足し、しばしば危ないと思うこともあった。

しかし、ECOPIAに採用された新しいコンパウンドはナノテクを応用したもので、専門的に言えば、ヒステリシスロスが小さくてもウェットの摩擦力が低下しない(※編集部注)

転がり抵抗を示すRRC(転がり抵抗係数)は「ECOPIA EP100」が「74.0×10-4」と驚くほど小さく、同社製タイヤ「B'STYLE EX」の「105.6×10-4」と比べても30%も少ない。気になるウェットの制動距離は「B'STYLE EX」と同レベルにあることが同社のテストで明らかになっている。

実際この2種類のタイヤを比較テストしたが、ウェット性能ではほぼ同レベルの安全性を確認できた。ドライ路面では、ECOPIAのゴムは剛性が高いので、ステアリングがしっかりとした感じが得られ、むしろスポーティな乗り味となったようだ。メルセデス・ベンツ「E320」との相性はとても良い。

エコタイヤ「ECOPIA EP100」

ウェットで高いグリップ力を発揮できなければ、安全性を損なってしまう
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さて、転がり抵抗と燃費の関係はどうなるのだろうか。ブリヂストンの発表では2種類のタイヤの転がり抵抗の差は30%。この差が実際の燃費ではどのくらいになるのか。タイヤメーカーの専門家は5分の1から10分の1くらいの影響と述べている。つまり平均すると7分の1くらいの効果がありそうだ。30%の転がり抵抗の差は4%くらいの燃費向上が期待できる。

「ECOPIA EP100」はステアリングの手応えがとてもしっかりとし、ちょっとスポーティなタイヤにもかかわらず、ウェット性能も環境性能も満足できるのはとてもうれしい。ブリヂストンでは2014年までに乗用車用の市販タイヤをすべてエコタイヤにする方針を明らかにしている。

ただし、せっかくエコタイヤを履いても、空気圧が充分でないと転がり抵抗は増してしまう。タイヤの空気は放置すると自然に抜けてしまい、一般には1カ月で5%くらい空気圧が下がると言われている。その分、転がり抵抗は増えていく。

そこで1カ月に1回は空気圧を点検したい。それぞれのクルマには空気圧が指定されているが、測定は冷えている時に行うべきだ。走行後に測定すると誤差が生じるので避けたい。経験では10%くらい多めに空気を入れておけばいいだろう。

エコタイヤと正しい空気圧が環境に優しいタイヤの使い方なのだ。

※編集部注:例えばゴムに力を加えて変形させ、その力の強さとゴムの変形度をグラフにすると、同じ曲線をたどらずにループを描く。このときエネルギーが失われていて、この失われたエネルギーをヒステリシスロス(履歴損失)と呼ぶ。タイヤの場合はヒステリシスロスが大きいと、転がり抵抗が大きくなるが、これはウェット路面に対するグリップ力でもある。
適切な空気圧の維持

空気圧が下がると転がり抵抗が増し、燃費の悪化を招く。適切な空気圧の維持を心がけたい
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