欧州のディーゼル燃料事情
現在、欧州ではシェルが「Vパワーディーゼル」という燃料を販売している。
このプレミアムな軽油は、GTL(Gas to Liquid、天然ガスから作られる人工燃料)が10%ほど混ざっており、セタン価(ガソリンにおけるオクタン価のような値)が高くなるので、エンジン始動時のカラカラ音(ノッキング)が少なくなる。しかも最高時速が5kmほど伸びるので、お財布に余裕があればメリットは大きい。
もう1つ、注目される燃料が、ドイツの石油販売会社、ARAL(アラール)のUltimateディーゼル燃料だ。この軽油もパワーが出ることで知られている。
2012年までには、バイオマス燃料がディーゼルの有力なCO2削減の燃料となるだろう。欧州では既に軽油にバイオマスが混入されているが、こうしたバイオマスディーゼル燃料は注目されている。
さらにその先のシナリオは、食べ物ではない植物から作る第二世代のバイオマス燃料=BTL(Biomass to Liquid、バイオマスから作る人工燃料で、GTLと同じものが作られる)が研究されている。ドイツ・フライブルクにあるコーレン社(CHROREN)は、BTLの製造では先駆者だ。VWとダイムラーは同社に投資し、BTL普及のシナリオを描いている。

Vパワーディーゼルは、通常のディーゼル燃料よりも単価は高いが、その分、性能は優れている

シェルのVパワーディーゼルを給油
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