第22回 世界一クリーンな日産のディーゼル技術
日欧逆転!? 日本メーカーがディーゼル開発を推進
面白い現象が生まれている。
今まで環境技術に関しては「日本はハイブリッド、欧州はディーゼル」と決まっていたが、最近は逆転現象が起きているのだ。日本のジャーリストは欧州で人気が出たクリーンディーゼルに首ったけ。一方、欧州のジャーナリストはハイブリッドに強い関心を示している。
いかにハイブリッドが環境に優しい技術とはいえ、元になる内燃エンジンはますます進化する必要があるだろう。「ガソリンはディーゼル並みの効率を、ディーゼルはガソリン並みのクリーンさを」というのがそれぞれのエンジンに課せられた開発目標である。
ディーゼルというと欧州が進んでいると思われがちだが、エミッション技術では日本は侮れない。なにせ日本メーカーが世界で強くなったのは、1970年代に米国「マスキー法」をホンダが世界で初めてクリアし、トヨタや日産が後に続いたからだ。従ってガソリンエンジンで培ったエミッション低減の基盤技術は、欧州に負けないものがある。
つい最近では、ホンダが「Euro5」(次期欧州排出ガス規制)に合致するクリーンディーゼルを開発し、米国の連邦基準「TierⅡBin5」もクリアするディーゼル技術を発表している。ホンダは、来年には欧州に続いて、日米のマーケットでもクリーンディーゼルを販売する計画だ。
ホンダに刺激されたのか、他の日本メーカーもクリーンディーゼルの投入を計画している。そのなかでも特に注目したいのが日産だ。
日産は「Euro5」をクリアできるクリーンディーゼルをSUV「エクストレイル」に搭載し、欧州で販売している。しかもライバルの日本メーカーができないATを組み合わせているのだ。
このクリーンディーゼルはホンダと同じく「TierⅡBin5」もクリアすることが可能だが、さらにもっとクリーンなディーゼルを開発しているという。まだ実験段階ではあるが、神奈川県横須賀市追浜にある日産の総合研究所を訪れ、世界で最もクリーンなディーゼルを取材した。

クリーンディーゼルを搭載したスカイライン
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