自国の自動車ショーを控える日独メーカーの思惑
トヨタ自動車は、GMのボルトとは対照的に、大きなピックアップトラック・タンドラを全面に打ち出した。5.5リッターの大きなエンジンは、“エココンシャスな”トラックではない。ハマーとも太刀打ちできる大きさだ。
今までハイブリッドといえばトヨタがこの分野のリーダーであったのだが、今回のデトロイトショーではスープラの後継モデルと思われるハイブリッドのスポーツカーが発表されたに過ぎなかった。トヨタの本音はどこにあるのか? 日本から来たトヨタの広報スタッフもタンドラの迫力に驚きを隠せない。
ところで、トヨタブランドで発表されたハイブリッドのコンセプトカー「FT-HS」は、あくまでもデザインのスタディモデル。3.5リッターV6ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドは400馬力を発生する。トヨタは、ハイブリッドは燃費のためだけにあるのではなく、スポーツカーとしても有効であることを強調している。実際の燃費性能は未確認だが、欧州勢のディーゼルの勢いに対抗する措置であったかもしれない。

デトロイトショーで発表されたトヨタ「FT-HS」
それではフォードからはどんな環境技術が提示されていたのだろうか。フォードも環境技術では現実路線をとらざるを得ない。燃料電池や水素エンジン車が昨年までの主役だったが、今年はバイオマス燃料E85の拡大を狙っている。フォードは、ハイブリッドは「既に実用化した技術であり、今後は“車種の拡大、コスト削減、性能向上”が課題である」と述べている。
日本とドイツメーカーは、奇数年の今年はお互いに自国の自動車ショー(9月のフランクフルトショーと10月の東京モーターショー)がホスト国として開催予定なので、デトロイトでは、どうやら本音を見せなかったようだ。レクサス、アキュラ、インフィニティという日本の高級車ブランドは、環境よりも高級路線でユーザーの気持ちを惹きつけることに終始していた。
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