昔からある渡りのルート
渡り鳥たちは、昔からずっと変わらないルートを移動していきます。それは、場所によっては100mも違わないほど正確です。マガンのような大型の野鳥でも、日本にたどり着くまでには、本当に狭いルートを渡ってきます。北半球から南半球へ地球の季節が動く時に季節風の狭間の出来る場所は決まっているので、そのルートにはきっと通過するのに都合の良い気流が出来上がるのでしょう。
日本列島の地形が数千年も変化しない様に、気流の変化も毎年同じように地球規模で起きているものです。だからこうした荘厳な渡りも、結局のところ渡り鳥たちは一つの定めにそって飛翔し続けているにすぎません。
こうした渡り鳥の渡りを見ていくと、こんなことも考えます。例えば、「鳥インフルエンザ」が近年大きな問題となっていますが、それもこうした渡りのルートでの新型ウイルスの拡散の時期がやってくるのかもしれません。カモなどをはじめとした水鳥だけにインフルエンザの注目が集まりがちですが、山野を移動する小型の野鳥たちだって、ウイルスをもっていると十分に考えられるからです。このような視点で自然界を見ていくと、私たちも地球環境に生きることをプログラムされていて、あらゆる自然界からの影響を受けながら生かされているのだなあ、と感じてしまいます。
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 第24回 「餌付け」はいけないことと言うけれど… (2008/11/28)
- 第23回 渡り鳥たちの季節 (2008/11/14)
- 第22回 ハクセキレイが教えてくれる環境変化 (2008/10/31)
- 第21回 ヌートリアのいたずら (2008/10/17)
- 第20回 シカの被害に悲鳴をあげる日 (2008/10/03)




