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堤防決壊など災害を引き起こす
“やっかいもの”

こんなヌートリアですが、彼らは巣を土中につくります。それも水辺の土手などに直径30cmほどのトンネルをあけて、5~10mも掘り進めるのです。このような生態をしているので、巣づくりのために、ため池の土手を決壊させてしまうこともあります。さらには道路や堤防の決壊という深刻な被害にも拡大しかねません。これらを未然に防ぐためにも、ヌートリアの野生化と分布拡大には今後も注意を払っていかなければならないでしょう。

毛皮だけの目的で日本に連れてこられた南米の動物ですが、こうして定着してしまうと、思わぬやっかいを引き起こします。だからこそ、外来動物の扱いには本当に慎重にならなければいけないのです。


堤防などに穴を掘って巣穴にするために、水害時には危険箇所となることが多い

堤防などに穴を掘って巣穴にするために、水害時には危険箇所となることが多い
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夕暮れのため池を悠然と泳ぐ姿は、すっかり日本を故郷にしている気分に見える

夕暮れのため池を悠然と泳ぐ姿は、すっかり日本を故郷にしている気分に見える
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宮崎 学(みやざき・まなぶ)

写真家。

1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞、1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、1990年「フクロウ」で第9回土門 拳賞、1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。他写真集・著書多数。最新刊『かわりゆく 環境・日本生き物レポート(理論社)や『ツキノワグマ』、『森の写真動物記』のシリーズが発刊中。

自身のホームページ「森の365日」では、中央アルプ ス山麓の仕事場をライブカメラにて24時間中継している。

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