第34回 人類は食物連鎖の“やらずぶったくり”
食物連鎖とサステナビリティの関係
東京の秋を代表するデザイン・イベント「東京デザイナーズウィーク」が、今年も無事に終了した。毎年10月末から11月の初めに掛けての1週間、東京の神宮外苑で開催される一大イベントで、もう20年以上続いている。
もともとはニューヨークの「Designers' Saturday」の東京版として始まったもので、家具・インテリアショップが、秋の週末、一斉に新作発表を兼ねた展示会を開く。そこでバイヤーや建築家、デベロッパーなどのクライアントをもてなし、商談をまとめるのだ。今ではもっぱらデザインの祭典といった趣だが、プログラムの中にはデザインを学ぶ学生たちの発表の場も用意され、私が教える東京造形大学の学生も毎年、出展している。
今年は「100% future」というコーナーで、スポンサー企業から出されるテーマの中から好きなものを選び、その趣旨に沿った提案を行うという企画であった。提示されたテーマはいくつかあったのだが、私のゼミの学生たちは迷うことなく「食べる」というテーマを選んだ。
およそ動物の営みのなかで、食べるという行為ほど面白いものはない。生命を維持するメカニズムであり、生命が求める欲求であり、そしてすべての生命をつなぐ連鎖である。
サステナブルデザインを学ぶ学生たちは、そこにサステナビリティに関する謎と答えがあると直感したのだろう。彼らがとりわけ興味を持ったのは、生命の連鎖をつかさどる、栄養素の循環システムであった。
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