第32回 “暗いコンビニ”の記憶
24時間明るいコンビニ照明への疑問
毎年10月末に、明治神宮外苑(東京都千代田区)で開催される「東京デザイナーズウィーク」というデザインのイベントがある。昨年の今ごろだったと思うが、そこでエネルギー使用量を半分にしたコンビニを、学生たちと提案して展示してほしいという要請を受けた。『ソトコト』という雑誌を出している出版社を通しての依頼で、スポンサーは環境省だという。
環境省によれば、コンビニエンスストア各社は床面積の割に大量の蛍光灯を24時間つけっぱなしで明るさを競っているようなところがあり、しかも店舗数は増え続け、それにつれて環境負荷も高まる一方だということである。
そこで今回は、照明計画を工夫することでエネルギー消費量を半減しながら、同時に快適な空間をデザインできないか、ということのようだ。時間的余裕は全くないタイミングでの依頼であったが、学生たちに相談したところ、面白いからやりましょう、ということだったのでお引き受けした。
確かに面白いテーマではあった。
コンビ二があれほど煌々(こうこう)と明かりを一晩中つけていることに、違和感を持つ人は少なくないはずだ。その白々とした蛍光灯の光は店内をくまなく映し出し、大きなガラス窓を通して道路や通り過ぎる人や車まで照らし出す……。
あの明かりが消えたら、街はどのように変わるのだろうか?
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