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“社会的意義”だけでは売れない
ソーシャル・アントレプレナーの難しさ

リサイクルであれフェアトレードであれ、その意義だけで人を説得し、物を売ることは難しい。

ラグバッグはヨーロッパをはじめ、世界で300を超える店舗とWebを通じて買うことができるが、実際に購入する人々の多くは、マーケティング上の分類では「Cultural Creatives(カルチュアル・クリエイティブズ)」と呼ばれるカテゴリーに属している。

彼らは人間関係、平和、社会正義、自己実現、精神性、そして自己表現といった事柄に関心を持っている。同時に、商品に対しては高い品質を求める。食品であればオーガニックを、工芸品や美術品であればオリジナリティを好み、製品の背景にある物語に強い関心を示すのだ。

ヨーロッパだけでも8000万人から9000万人いるといわれる彼らのような潜在顧客の心を動かすには、説得力のあるストーリーとともに、優れたデザインが欠かせない。ラグバッグはその意味で、まだ数少ない“ソーシャルデザインによる、ソーシャル・アントレプレナー”の成功例といえるのである。

ショルダーバッグと同じカラーバリエーションが選べるオーガナイザー(システム手帳)

ショルダーバッグと同じカラーバリエーションが選べるオーガナイザー(システム手帳)。リフィルは標準的なものが使えるので、長く愛用することができる
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財布もショルダーバッグと同じカラーバリエーションがそろう

財布もショルダーバッグと同じカラーバリエーションがそろう。残念ながら日本のお札を入れるには少し幅が足りない。現在、改良を検討中だという



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益田 文和

インダストリアルデザイナー。株式会社オープンハウス代表取締役。LLPエコデザイン研究所所長。東京造形大学デザイン学科教授。

エコデザインの第一人者として地球環境を見据えたエコデザイン、サステナブルデザインをテーマに幅広く活動。プロダクトデザインのほか、企業へのデザインコンサルテーション、日本各地での地場産業振興、国際的な各種プロジェクトにも携わる。

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