第20回 “デザイン・アスリート”の挑戦
フロンティア精神みなぎる
再生プラスチックの達人
筋肉質で“いかにもスポーツマン”といった雰囲気を持つ、日本ではあまりお目にかかれないタイプのデザイナーが、米国には時々いる。
コリン・リーディもその1人。体だけでなく心もアスリートそのもので、何でも自分でやってしまうチャレンジ精神にあふれている。特に、リサイクルプラスチックを扱わせたら誰にも負けない技術とノウハウを持っていることで知られる。
かつて私も訪れたことがある彼の工房は、ワシントン州シアトル市にある。メジャーリーグのイチロー選手がいるシアトル・マリナーズのホームグラウンド、セーフコ・フィールドの近くだ。そこには加熱炉やベンダーなどが備えられていて、まるで何かの修理工場のようであった。しかも、それらはすべて手作りだという。
思い付いたらすぐに自分で試してみる。失敗する。原因を突き止める。問題が分かる。改良する……その繰り返しからしか成功は生まれないという素朴なフロンティアスピリットは現在も米国人の美徳であり、コリンもその精神を受け継いでいる。
コリンはそのマッチョな容貌に似合わず、大変かわいらしいデザインの家具を作る。代表作である再生HDPE(高密度ポリエチレン)を使った子供用のイスもその1つで、素材の特徴を生かしきった傑作である。
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