第8回 デザインで地球を冷やす「オカリナ」プロジェクト
オフィス家具に新たな命を吹き込む
リファービッシュの試み
2004年冬、神奈川県川崎市、浜川崎の工業地域の一角で、あるプロジェクトが進行していた。コードネームは「オカリナ」。作業に取り組んでいるのは若い学生たちだ。
このプロジェクトのために製鉄会社から半年間借り受けた作業場には、古いオフィス家具がばらばらに分解されて散乱し、原形をとどめているものも自分がばらされる番が来るのを待っている。学生たちは前年度に東京造形大学 造形学部 デザイン学科に新設されたサステナブルプロジェクト専攻領域の第1期生を中心とする約10人。
「オカリナ」とは、実は「オフィス カグを リファービッシュで ナントかする」という意味で、キーワードは「リファービッシュ」だ。
リファービッシュ(refurbish)とは、英語で磨き直すこと。古い車をピカピカに磨き直したり、中古家具をきれいにしたりするときに使う。言葉のニュアンスとしては、素材に戻してしまうリサイクルと、なるべくそのまま再利用するリユースの中間に位置する。ちょっと手を掛けて磨き直すことで、魅力的な製品に生まれ変わらせようという趣旨である。

キャビネットを2つ、縦に積んだ使い勝手の良いトールキャビネット。コルクシートでくるんであるので、ピンナップボードとしても使える。筆者の作品。

折り畳み式平机に神奈川県産杉の間伐材の天板を載せたもの(写真左)と、事務用回転いすの脚に同じく県産材の座面を載せたスツール(写真右)。(鈴木 勝美・作)

「オカリナ」プロジェクトの作業風景
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