第10回 天然の水産資源を守る「海のエコラベル」
●2048年までに、海から魚がいなくなる──2006年11月、米国の科学専門誌「サイエンス」にショッキングなレポートが発表された。このレポートでは、近年、世界の漁獲量が急増していることから、このまま乱獲を続ければ天然の水産資源は枯渇してしまうと訴えている。
●一方、国際連合食糧農業機関(FAO)によれば、世界の漁業資源の50%が既に過剰に漁獲されており、さらに25%が枯渇あるいは回復が困難な状況に置かれているという。つまり75%の魚介類は、これ以上漁獲し続けると壊滅してしまうというのである。
●このような天然水産資源の減少を食い止め、海洋環境の回復を実現し、漁業者の生計維持へ貢献することを目的に、国際的なNPO(非営利団体)である海洋管理協議会(MSC:Marine Stewardship Council)は、持続可能な漁業と水産資源の普及を促進するための認証制度を設けている。
●今回は、2008年9月、京都においてアジア初の認証が取得され話題となっている海のエコラベル「MSCラベル」について、その仕組みや制度を紹介しよう。

MSCの厳格な基準を満たした漁業によって生産された水産物には、海のエコラベル「MSCラベル」を表示することができる

MSC認証ラベルのついた加工食品
取材・文/ナッツコミュニケーション、染谷 奈津枝、写真/佐藤 久
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