電子デバイスの使い方
その2:ESCカットで脱出
新雪が積もっている場合や、タイヤが潜り込むような深い雪のときには、アクセルペダルを踏み込んでもESCが作動してクルマが前進しないケースがある。
アクセルペダルを踏み込んでいるにもかかわらず、エンジンがストール(失速)するかのように力がなくなり、やがてクルマが止まってしまうのだ。これは、ホイールスピンを許さないESCが、深い雪を蹴散らすような走りをさせてくれないために起こる。
こんな場合に有効なのが、“ESCカット”だ。つまりESCをキャンセルするスイッチを押して走る方法である。そうするとESCは作動せず、アクセルペダルを踏み込んだ分だけエンジンの力が出て、ホイールスピンして雪を掻き分けながら走ってくれる。深い雪を走破するにはESCカットの方が簡単だ。
しかし、ESCが作動しないということはスピンする可能性も高まるわけで、十分に注意しなくてはならない。ESCを半分だけカットするプログラムを持っているクルマもある。BMWではDTC(Dynamic Traction Control)のスイッチを押すことによって、ブレーキの制御は残るがエンジンの制御はしなくなるというモードに入る。
これならアクセルペダルを踏み込んでホイールスピンしながら深い雪を走破しようというときでも、クルマが横滑りしそうになったら4輪のブレーキ制御は作動してくれるからスピンの心配は大幅に軽減される。
中央のハザードランプスイッチのそばにあるのがDTCスイッチ。これを押すことでDTCモードになり、エンジン制御はドライバー任せになるが、ブレーキ制御は残るから安定性は確保できる
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