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信号待ちのアイドリングストップは無理にお勧めしない

信号待ちでのアイドリングストップでも燃料消費を抑えることはできるが、デメリットもある。もちろん余裕があるときにはやってもいいのだが、日本ではなかなか難しい。

最近、ボタン1つでエンジンのスタート/ストップをするクルマが増えている。ボタンを1回押すだけでエンジンが始動し、掛かっているときに押せば止まる。

しかし、このときエンジンが止まるだけでなく、ウインカー、ワイパー、オーディオ、ナビ、パワーウインドー、エアコン、エアバッグの作動まで止まってしまうクルマが多いのだ。ちなみにBMWはエンジンが止まるだけで他の機能はそのまま使える。

キーをひねるタイプでも、ONから一段戻してACCにするとオーディオは聴けるがウインカー、ワイパー、パワーウインドー、エアバッグが止まるクルマが多い。

右折や左折で信号待ちをしているときにエンジンを止めるとウインカーも止まるから、道路交通法違反になってしまう。オーディオ、ナビ、パワーウインドー、エアバッグが作動しないということはクルマの機能が使えないということになる。もし横からぶつかってこられても、サイドエアバッグやカーテンエアバッグが作動しないわけだ。

アイドリングストップをしたままそれらを使うためには、1度エンジンを止めてから再びONの状態にする必要がある。ボタンタイプではプレーキペダルを踏まずにもう1度ボタンを押す。キーをひねるタイプはACCからONにするという作業が必要だ。

一番の問題点は、再スタートのときの数秒のロスである。AT車の場合、NレンジかPレンジでないとエンジンが掛からない。ちなみにアイドリングストップするとしたらPレンジにすることをお勧めする。Nレンジではクルマが動いてしまう可能性があるからだ。

ブレーキペダルを踏んでエンジンを掛けたあと、Dレンジに入れてブレーキペダルを放してアクセルペダルを踏み込んでスタートだ。ここまでの作業を、信号を見て出発すると判断してから5秒くらい掛かってしまうだろう。

空いている道ではこれでもいいが、混雑した道路ではこれが渋滞の元になる。1台の燃費を節約するために、他の何十台、何百台のクルマの燃費を悪くする可能性があるということだ。これではエコドライブではなく、エゴドライブになってしまう。

だからデメリットがないと判断し、運転に余裕があるときだけにすることが、エコロジー、エコノミー、セーフティの3つを満足させることになると思う。

BMW「1シリーズ」のコックピット

BMW「1シリーズ」のコックピット。BMWのクルマはエンジンを止めても電装品を使用できる
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