海外で引きもきらない「メイド・イン・ジャパン」の需要
ご存知のように、今はドイツを中心にヨーロッパでは太陽電池の設置が急ピッチで進んでいます。その旺盛な需要を満たすために、日本の太陽電池が続々と海外に出荷されています。太陽電池に関しても「メイド・イン・ジャパン」のブランド力は非常に強く、ものさえあればいくらでもほしい、といった状況です。一昨年中国のサンテックが日本のMSKを買収したのも、中国製のセルを日本で組立てて「メイド・イン・ジャパン」に仕立て上げたいがためでした。
またヨーロッパでは大量に売れるだけでなく、非常に高く売れます。
海外のサイトでは太陽電池の小売価格を見ることが出来ます。
このサイトによるとヨーロッパでの取引価格は現在4.69ユーロper wattとなっています。(2008年9月29日現在)
例えば1ユーロが154円とすると、日本円換算では1ワット当り722円で販売していることになります。日本国内でのモジュールの小売価格はワット当りだいたい450円~500円程度ですから、1.5倍程度高く売れるということになります。これではメーカーが海外へシフトするのも無理もないというものです。
メーカーの苦悩~シリコン価格の高騰~
さらに海外シフトを加速させる要因が原料の高騰です。特にシリコン価格はここ数年極度の品不足から慢性的な高値になっています。05年以降、国内メーカーの総生産量が伸びていないのは、ドイツのQセルズなど新興セルメーカーとのシリコン調達競争に負けたのが大きな原因です。日本のメーカーが、国内需要の低迷のため上がり続けるシリコンを買うのをためらっている間に、Qセルズはドイツ政府の固定買取制度(FIT)を後ろ盾に、集まった潤沢な資金を使ってシリコンを買い占めていったのです。今や「生産量はシリコンの獲得量によって決まる」といっても過言ではないのです。日本のシャープなど薄膜技術で対抗しようとしていますが、充分な量産ができるまでには時間がかかります。太陽電池の政策は、国内だけを見ていたら海外との戦いに負けてしまうということです。
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