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第36回 「植物栽培キット」の巻

2008年5月23日

ライター=福光 恵 氏

手軽に種から植物を育てられる
栽培キットが人気

心にキズを負った人たちの治療のひとつに、園芸療法というのがある。

植物を育てることで、心を癒すセラピー。第二次世界大戦後のアメリカで、心身共に傷ついて戻ってきた兵士たちのリハビリに用いられるなど、医療の現場でも実際に使われている療法だ。ちなみに今、日本でも、この療法をサポートする「園芸療法士」という資格が人気となっていたりする。

そんなわけで園芸というと、定年後のおじさんや奥様の趣味というイメージだが、本当は毎日ストレスにさらされているビジネスマンにこそ必要。外では風は薫るし、草花は元気よく芽吹くし。なのに、なんで私だけこうもダメかね、どよーん……なプチ五月病気分を園芸に癒してもらおうと、流行の植物栽培キットを、山ほど買い込んでみた。

植物栽培キットとは、鉢、土、種などをセットにして、誰でも手軽に植物を種から育てられるようにした商品のこと。数年前から雑貨店などで人気になり、収穫の楽しみがプラスされたもの、絵本と連動したものなど、ユニークなキットがたくさん販売されている。

そのなかでも今年の一番の話題といえば、「えだまめ栽培セット」。鍋の材料の野菜を育てるキットなど、最近は、見ても楽しい、食べても楽しい「観食植物」と呼ばれる鉢植えが人気だが、これもまさしくそのひとつ。

ビールのジョッキの形をした鉢と土、種がセットになっているほか、収穫した後にゆでた枝豆を入れられる直径10センチの小ザルまで付属した、心憎いセットとなっている。

「ベランダや室内でも育てられるよう、高さ40センチと、背の低い品種になっています。とはいえ、うまく育てれば、小ザル一杯の収穫も可能。昨年から販売を開始して、今年は既に4万セットを販売した人気商品ですね」(発売元の聖新陶芸)

芽を出したうちの「まめ吉」。植えてから、わずか4~5日で土がモコモコ動き出す

芽を出したうちの「まめ吉」。植えてから、わずか4~5日で土がモコモコ動き出す
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