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第28回 「自作MP3プレーヤー」の巻

2008年2月1日

ライター=福光 恵 氏

世界でひとつのMP3プレーヤーを作る

ここ数10年で劇的に変化したものに、音楽の聴き方というのがある。昔は、音楽を聴くことのありがたさがぜんぜん違ったわけで。ステレオというおそろしく高い機械に、親の許可を得てから、おこづかい1カ月分はたいて買ったLPレコードをおずおずと乗せ、何なら正座して、音楽を聴く時間を心して楽しんでいたと思う。

ちなみにこの頃のミュージシャンというのは、今よりずっと遠い存在だった。特に海外のミュージシャンとなると、情報はほぼレコードのみ。ファンったって、その人が動いている姿を一度も見たことなかったりするし。

唯一、入手できる最新情報といえば、ラジオの音楽番組からの情報と、音楽雑誌や映画雑誌などにときどき掲載される数行のゴシップ記事だけ。これも、「元ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアがカツラをオーダー?」とか、今考えると本当にどうでもいい情報だったりした。

それでも繰り返し読んでは、心をときめかせるというのがお約束。数10年後、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジがプロモーションで来日して、しかもエリカ様についてコメントしているなんて……。その頃の私が知ったら、たぶん気絶していただろう。

やがて、ヘッドホンカセットが登場して、ステレオの前にいなくても音楽を楽しめるようになり、今や音楽はデータになって手の平に載る小さな箱に入っていたりする。で、いつでも、どこでも、聴きたい曲が電波に乗ってやってくる。正座して聴く音楽とどっちがいいかは別として、とにかくすごい進化を遂げたと思う。

で、今回のお題は、データになった今どきの音楽を聴かせてくれる機械「MP3プレーヤー」。それも、自分でケースを作る、DIY式のプレーヤーだ。

本体とバッテリー、スイッチがコードでつながったコレが商品。ほかにパソコンで充電と曲の移動を行うためのUSBジャック、そしてイヤホンを付属

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