高名な医師は、フルオーダー品にこだわる
で、わかったこと。どんな分野の医師でも、マイ聴診器を最低5~6本は持っている。多い人では10本くらいも普通。しかもたいていその中の一本は、ひとつ10万円から、高い物では50万円以上もする。さすがに高価な聴診器は精巧な作りで、とにかくかすかな音も逃さない。だから心臓内科系や、循環器系の医師ほど、高い聴診器にこだわる人が多いらしい。偉い先生ともなると、自分の耳の穴の形にフィットさせた「フルオーダー聴診器」を持っている人もいるんだという。
ちなみに聴診器が発明されたのは1800年代初め。木の棒を子供が耳に当てて遊んでいたのがヒントになって生まれた。以来、電気も使わず、ずっと同じ仕組みを貫き通している単純な道具だと思っていたのに、そんな奥があったとは。
というわけで、がぜん聴診器に触りたくなってきた。しかし、「聴診器ブック」は今のところ入手困難なので、オークションで落札することに。かくして、定価の2倍の札束を切るというものすごい執念で、何とか新品をゲットすることができた。
届いた「聴診器ブック」は、その名の通り、聴診器と本がセット。本も込みで2415円というお値段を考えたら、子どものころ遊んだおもちゃの聴診器レベルのものかと思ったけれど、いや、これがなかなかの本格派。「厚生労働省から一般用医療器具として認可を受けています」というただし書きもあるように、ホンモノっぽさ満点だ。というか、ホンモノだ。
さっそくイヤーピースを耳に突っ込んでみる。耳の穴にぴったりと入り込み、チェストピース(体に当てる丸い部分)にちょっと触れるだけでも、ガサゴソガサゴソ、大騒ぎに聞こえる。本には、聴診器で大きな音を聞かないように何度も注意書きが出てくるが、ほんとに近くで犬にでも急に吠えられた日には、耳が痛いほどの大音量となると思うので、くれぐれも注意されたい。

これが付属の聴診器。医療器具メーカーが作る、厚労省認定の医療器具。ホンモノならではの、フォルムの美しさあり。
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