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釘打ち作業は、贅沢な大人の趣味

パーツの数量を確認したら、最初にするのは土台の整備。石のブロックなどを数カ所に固定し、水平器を見ながら高さを同じにしていく。各ブロックの下に、砂利などを敷いて高さを調整していくのだが、実はこれが一番の難関。あっちを立てればこっちが立たずの繰り返しで、この土台作りだけで3時間近くを要した。

とはいえ、この水平地獄からひとたび脱してしまえば、あとの組み立てはなんてことない。2つに分かれた床の部分をブロックの上に置き、これに4面の壁をスクリュー釘(正式名称はコーススレッド)で打ち付けていく。スクリューを入れる部分の穴があらかじめ開いているわけではないが、レッドシダーは釘打ちもしやすいことで知られる素材。電動ドライバーを使って、無心でどんどん釘を入れて固定していくと、あっという間に4面の壁が立ち上がった。

主に使うのは、コーススレッドと呼ばれるネジ式の釘。こうしたものも、キットに含まれている

主に使うのは、コーススレッドと呼ばれるネジ式の釘。こうしたものも、キットに含まれている

壁は、最初の1~2枚を取り付けた段階では、けっこうグラグラ。ドリフのギャグのように、パラパラと分解しないかと心配したが、4面すべてを固定するころには、しっかりして、ビクともしないようになった。

次は、棟上げにあたる屋根の取り付け。これも屋根のパーツを2枚載せるだけ。あとは壁と屋根を、接ぎ木などを当てながら、しっかり釘で固定していく。ちなみに屋根のつなぎ目の部分などには、あらかじめ防水素材が挟み込まれていて、水漏れ対策もなされていた。

屋根の棟の部分の取り付けをしているところ。棟パーツ(リッジキャップ)を載せ、上から釘で打ち付けて固定する

屋根の棟の部分の取り付けをしているところ。棟パーツ(リッジキャップ)を載せ、上から釘で打ち付けて固定する

最後にこれまた、あらかじめ出来上がっているドアを取り付けて完成! この日は大人2人で作業して、土台作りも含めても6~7時間で出来上がった。

小屋の中に入ると、レッドシダーのいい香りが漂う、まるで新築住宅。木工初心者にもしっかりビルダー気分が味わえて、何より、誰でも上手に出来上がるのがいい。意外だったのは、釘打ちの楽しさ。電動ドライバーを使うにしろ、金槌で打ち付けるにしろ、木に釘をひたすら打つという単純作業は、心が真っ白になって、結構な癒しになる。大体、トンテンカンテンうるさいから、今どきどこでもできるわけじゃないし。加えて、自然の恵みいっぱいの木に触れる気持ちよさも味わえる。これって結構贅沢な癒しだと思う。

天気のいい休日に、みんなでワイワイ大工仕事。意外にこれが、セレブな趣味と呼ばれる日は近いかも。

出来上がったミニキャビンに荷物を入れたところ。自転車3台がラクラク入った

出来上がったミニキャビンに荷物を入れたところ。自転車3台がラクラク入った

価格:95550円(0.18坪タイプ)~
問い合わせ:ジェイスタイル
http://www.jstyle.co.jp/

福光 恵(ふくみつ・めぐみ)

ライター

1990年代初頭のバブル崩壊を機に、キュレーター見習いから雑誌ライターに。日経新聞別刷りプラス1に連載していた「VIVA!個電天国」は、文庫本「VIVA!個電天国ベスト120」(朝日文庫)になって発売中。ほかに週刊朝日「ドン小西のイケてるファッションチェック」(構成)など。エコ方面の趣味は犬の散歩。

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