第11回 「木製キャビンキット」の巻
レッドシダーのキャビンキットを組み立ててみた
うちに第一次アウトドアブームがやってきたのは、1980年代後半。私はカヌー教室に通って、河口付近の荒川で何度も沈(ちん。カヌーに乗ったままひっくり返ること)。数日、体にしみついたどぶ臭さと戦いながらも、いつかアラスカのユーコンを下るんだと、組み立て式のマイカヌーをホクホク買い込んだりしていた。
一方そのころ、夫は木工の趣味を持ち始めるようになる。家でも建てるんですか?と聞きたくなるほど、大仰な各種大工道具を買いまくり、いずれは仕事を辞めて、職業訓練校で家具作りを学ぶとか、カナダにログハウス修行に行くとか思っていたらしい。
まあ、思いこみの激しさでは、どちらも甲乙付けがたく。ただ、この手の人たちは熱が冷める引き際もあざやかだ。私の場合は、夏のユーコンは蚊の大群が発生すると聞いてあっさりカヌーへの興味がなくなり、一方夫は、精魂込めて作った自作の家具がグラグラで、何も知らないはずの引っ越し業者に「旦那さんの作ったコレはどこに置きます?」と手製を見抜かれたころから、ぱったりと大工道具の出番がなくなっていった。
あれから約20年。最近、その夫が、錆び付いたカンナとかを引っ張り出して、なぜか20年ぶりに手入れをし始めた。こうした自然派の趣味には結構なお金がかかる。景気が回復したからか、はたまたエコブームの影響か、アウトドアとか木工とかが、またブームの兆し、という気もしなくもない。
というわけで今回紹介するのは、そんな木工ブームを先取りするシダーシェッド社の木製ミニキャビンだ。
この手の木製ミニキャビンは、最近ではホームセンターなどの物置売り場でもよく見かけるようになった。というのは、例えば、木の風合いを生かしたナチュラルな家を建てたとする。はたまたガーデニングに手をかけて、今の季節なんてちょうど、色とりどりの花が庭に咲き乱れていたとしよう。そうして家や庭はカントリーになったとしても、現代生活をしている以上、結婚式のお返しやら、痩せたら着ようと思っている服やら、いろんな荷物が増えてくる。
で、欲しくなるのが屋外に置く物置。だからといって、よくあるアルミの物置では、「100人乗っても大丈夫」だろうが、デザイン的にさすがに浮く。そこで、木製物置が人気を呼ぶようになった。

今回組み立てに参加させてもらった「ガードナー」。1坪タイプの大容量。本体価格は184800円
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