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科学者気分も満喫。7種類の地球環境実験

酸性雨関連では、ほかに「土の酸性度調査」というのもできる。大地には自浄作用があるものの、酸性雨が続くとさすがに酸性に傾いてしまい、その大地に根を生やす植物にダメージを与える「酸性雨の連鎖」が起きるのだという。キットの説明書によれば、植物はアルカリ傾向を好むため、農地などではこうした土の酸性化を中和するため、石灰などをまいているそうだ。

というわけでさっそく、都会では貴重な土を、植木鉢から少しほじくってみた。これを紙コップに入れて水とよく混ぜ合わせる。しばらくすると土が沈殿するので、上澄みの水を採取して、pHを調べると、その土の酸性度がわかるという。

こちらの検査は、調査薬ではなくて試験紙を使う。紙コップの澄んでいる水にさっとつけ、ただちに比色表と比較してみる。こちらも雨と同じpH6.0程度で、弱酸性が多いといわれる日本の土としては、まずまず合格だった。

ほかに「空気中の粉塵調査」や「紫外線の調査」「水道水のカルキの調査」「鉄分の調査」が用意されている。ちなみにひと通りやってみたが、結果はどれもほぼ標準的。このキットで見る限り、私の回りは意外にも心配するような環境ではなかった。「ほら、地球ってこんなに汚れちゃってるじゃないの」とか言いながら、鼻を膨らませてうなずきたかっただけに、不謹慎だけど、結果にちょっとがっかりしつつ。それでも地球環境を楽しみながら、しかもストレートに意識できるキットだと思う。

何といっても、はるか昔、面倒くさいなあと思いながら理科室でやっていたような「試験管を振る」とか、「ピンセットでつまむ」とかの何気ない実験作業が、この年になるとなんだかすごく楽しい。そうして試験管をかざし、科学者のようなむずかしい面持ちで地球を分析する私……自分ではそう思ってほれぼれしているけれど、夫はかたわらで怯えていたりする。納豆、不二家と並んで、夫殺し事件が連日ニュースを賑わしているだけに、私が毒薬でも作っているんじゃないかと。サイエンスがいきなり土曜ワイド劇場に。科学者への道は険しい。

試験紙で土のpHを調べているところ。上澄みにつけて、色を見ると、酸性度がわかる。試験紙をつまむためのピンセットがわざわざついているのも本格的で、大人心をつかんでくれる

試験紙で土のpHを調べているところ。上澄みにつけて、色を見ると、酸性度がわかる。試験紙をつまむためのピンセットがわざわざついているのも本格的で、大人心をつかんでくれる

地球環境分析キット
希望小売価格:3045円
問い合わせ:学研
※在庫のみの商品なので、もし書店や量販店などで見つけたら購入はお早めに。

福光 恵(ふくみつ・めぐみ)

ライター

1990年代初頭のバブル崩壊を機に、キュレーター見習いから雑誌ライターに。日経新聞別刷りプラス1に連載していた「VIVA!個電天国」は、文庫本「VIVA!個電天国ベスト120」(朝日文庫)になって発売中。ほかに週刊朝日「ドン小西のイケてるファッションチェック」(構成)など。エコ方面の趣味は犬の散歩。

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