雨水を採取して、酸性雨かどうかをチェック
さっそく実験を開始してみた。セットの内容は試験官5本とスピッツ1本、そして測定薬や検査薬など各種。こうしたセットをまとめて置いておける「プチ実験室」のような組み立て式の「試験管立て」も付属している。自前で白衣なんかを用意すると、実験気分が高まって、さらに楽しいかもしれない。
このキットでは、これらのセットを使って、7つの実験ができるようになっている。「地球環境分析キット」という商品名の通り、どれも水、土、空気など、身の回りの地球環境を分析するものだ。
まずは「酸性雨の調査」。雨水を試験管に採取。ここに付属のpH(ペーハー)試験薬を投入すると、水の色が変わる。その色の具合で、雨の酸性度がわかるという。
ここでちょっとおさらい。ご存じの通り、酸性雨とは普通の水よりpH値が低い、酸性の雨のこと。たとえば、朝顔の花がこの酸性雨に当たると、花びらが白く斑点状になってしまう。朝顔に限らず、樹木や生物は酸の影響を受けるため、これによっていずれ森林は衰退して、湖の生物は死滅するとまで言われ、世界規模の問題になっている。
原因は、工場や自動車など、化石燃料を燃やす場所から発生する硫黄酸化物や窒素酸化物と言われる。これらが大気中で硫酸や硝酸などに変化し、雨水と混じり合うと酸性雨になる。まあ、「酸性」だけなら、つい聞き逃してしまいそうだが、実は酸も酸、硫酸が空から降ってくるってことなわけで。今さらだが、考えるだに恐ろしい雨だと思う。
というわけで、ちょうど雨が降っていたので、さっそくバケツに雨水をためて、試験管に移してから、調査薬を入れてみた。採取場所は東京23区内。近くに幹線道路も通っていて、窒素酸化物は景気よく排出されている。
ドキドキしながら調査薬を1~2滴たらして、試験管を少しふると、みるみる色が青っぽく変わってきた。キットについている比色表と照らし合わせてみると、pH6.0程度。酸性雨は一般的にpH5.6以下の雨を指すといわれる。ちなみにpHの数値が低いほど、酸性は強いことになるので、うちの雨は、今回「酸性雨ではなかった」ということになる。
まあ、採取した日のように長く続いた雨だと、酸性雨にはなりにくいというし。次の実験いってみましょう。

pHチェックのための液体を垂らすと、雨の水の色が変わった。あとは色がよくわかるように白い紙の前にかざし、比色表の色のどれにあたるかを確認する。ちなみにこれはpH6.0に近く、一般的な雨という判定
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