第7回 7年半でコスト回収!イベント会場で太陽光、自然換気、再生水を生かす
太陽光照明、自然換気空調、再生水利用システムを導入
米国のイベント施設もグリーン・ビルディング化へ
米国では、米国グリーンビルディング委員会が運営する「LEED」という環境建築基準に則った建物の設計、施工が注目を集めています。ペンシルベニア州ピッツバーグに建設されたイベント施設「デービッド・ローレンス・コンベンションセンター」は、LEEDの最上位にあたる「ゴールド認定」を取得したものです。
日中の太陽光を利用した照明システムや、自然換気を利用した空調システム、そして雨水や汚れの少ない排水である「グレー・ウオーター」を活用した水の再利用システムという3つの基本戦略を備えたイベント施設は、米国では同センターが初めてのものです。
この施設が「グリーン・ビルディング」として設計、施工されたプロセスや、その背景にある米国の地方自治体の地球温暖化対策のための建物への法規制についての「情報の改善によるビルの性能改善(Improving Performance of All Buildings by Improving Information)」と題する発表が5月にボストンで開催されたAIA全米大会で行われました。

5月にボストンで開催されたAIA全米大会で講演する左から、バート・ヒル社最高執行責任者のハリー・ゴードン氏、国家ビル科学研究所(NIBS)ビルディング・スマート理事のデーク・スミス氏、同会長のデービッド・ハリス氏

ペンシルベニア州ピッツバーグに建設されたイベント施設「デービッド・ローレンス・コンベンションセンター」(以下の画像: Rafael Vinoly Architects - architecture, Burt Hill - MEP engineering and sustainable design)
まず、太陽光による照明は展示会場と公共エリアに採用しました。太陽光を照明に利用する際には、太陽光の熱による空調負荷の増加という問題が発生しますが、展示会場の屋根が太陽光を反射するようにすることで解決しました。屋根のスリットに差し込む太陽光を展示会場内に散乱させることによって照明に活用したのです。


建設された展示会場の内部
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