太陽光発電や燃料電池、それらを併用する「ダブル発電」など、家庭でエネルギーを作り出し利用する「創エネライフ」への関心が高まってきている。実際の生活者は、創エネライフに対して、具体的にどのようなことに関心を寄せ、どのような疑問を抱いているのだろうか。この3月21日に東京ガスが開催した、家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システム「エネファーム」のユーザー向けイベントで、来場者らの声を聞いた。
同イベントの展示コーナーでは、主にエネファームの理解を促進するデモが用意された。会場には、エネファームのデモ機のほか、発電する工程を示したパネルや模型が展示され、開発者自らがユーザーらにその仕組みを説明していた。普段から家庭でエネファームを活用していても、家族全員が製品について熟知しているとはかぎらない。そのため会場では、「発電する仕組みまでは知らなかった」という声が少なくなかった。
ユーザーから最も多く質問を寄せられていたのが、エネファームのより上手な使い方についてだ。
エネファームは「学習機能」を備え、家庭での電気と熱(お湯)の使用状況を記憶し、過去のデータから省エネ効果を最大化する発電のタイミングを予測する。通常は「自動運転モード」に設定しておけば、あとは特に操作することなく家族の生活パターンに合わせて自動運転される。
これに対してユーザーからは、普段より早起きした場合や、あるいはお風呂に入らない日などはどうしたらいいのか、といった質問があがっていた。説明員によると、こうした普段の生活パターンと異なる日などは、手動発電や発電予約機能によって使いたい時に合わせて発電でき、お風呂にお湯をはらない日は「ふろなしモード」に設定しておけば、タンクに無駄なお湯をためないようにできるという。
またエネファームには、電力や熱の利用状況をリアルタイムに表示する機能や、CO2(二酸化炭素)削減量を樹木による吸収量に換算して示す機能などもある。こうした環境効果の「見える化」により、家族で環境によい暮らし方を考える機会を提供している。
説明員に対して積極的に質問していた来場者の多くが、自分の生活スタイルに合わせて、より効率的にエネファームを活用したいと考えている、環境意識の高い意欲的なユーザーだった。