大日本印刷は、太陽電池の部材であるバックシートと封止材を一体化した製品を開発し11月からサンプル出荷する。同社製のバックシートと封止材の組み合わせだけでなく、他社製封止材と同社のバックシートの組み合わせにも対応したサービスを始める。一体化によって太陽電池の製造コストを削減できるという。
結晶系太陽電池は、一般的に太陽光受光面と、透明ガラス基板、封止材、太陽電池セル、封止材、バックシートの順に構成されている。太陽電池の製造過程では、ガラスサイズに合わせて加工したバックシートと封止材を位置合わせした後、真空状態で圧着(ラミネート)加工しているが、今回同社は、封止材とバックシートを事前に一体化した製品を開発した。

従来方式と新開発の一体化方式によるバックシートと封止材を真空ラミネートしたモジュール構成の比較(資料:大日本印刷)
封止材とバックシート一体化の具体的なメリットとして同社は、バックシートと封止材の間の接着層を削減することで部材価格が最大約30%安くなると試算。材料交換・位置合わせなど人手による作業が減らせるため異物混入や封止材のはみ出しによる不良も減る。また、製造ラインを新設する際、断裁設備と設置スペース、材料保管スペースが不要になるなどの利点を挙げている。
同社では、国内をはじめ中国、欧州、北米の太陽電池モジュールメーカー向けを中心にサンプルを提供し、2011年度に約30億円の売り上げを目指す。