電源開発(Jパワー)が林地残材の発電用燃料への活用を目的に、宮崎県小林市に建設してきた木質ペレット製造工場が完成した。Jパワーが宮崎県森林組合連合会と共同出資して2009年12月に設立した木質ペレット製造会社、宮崎ウッドペレットの工場で、年間2万5000tの製造能力を保有し、林地残材による木質ペレット工場として国内最大の規模となる。3月中旬に営業運転を始める。

木質ペレット製造工場の外観(写真:電源開発)
林地残材は、立木を丸太にする際に出る枝葉や、間伐材などで、林地に放置されたものを指す。木質ペレットは、木を粉砕、圧縮して円筒状に成形した固形燃料。Jパワーは、国内の林地残材の有効活用と再生可能エネルギーの開発を狙いに、同県森林組合連合会と新会社を立ち上げ、2010年7月から木質ペレット製造工場を建設してきた。
工場は、延べ床面積が2850m2あり、年間8万m3の林地残材を受け入れられる。破砕、選別、粉砕、乾燥の工程で木質ペレットの粒をつくり、冷却後、貯蔵して出荷する。木質ペレット製造は、同県の「森林整備加速化・林業再生事業」の支援を受けて行う。工場で製造した木質ペレットは、トラックでJパワーの松浦火力発電所(長崎県松浦市)に運ぶ。
松浦発電所では、一般社団法人・新エネルギー導入促進協議会の「林地残材バイオマス石炭混焼発電実証事業」として木質ペレットを使用する。既設の石炭のコンベヤーに木質ペレットを供給し、石炭とともに粉砕して発電用のボイラーで燃やす。石炭との発熱比率で平均0.4%の混焼率を見込む。同発電所の総出力は200万kWで、木質ペレットによるバイオマス発電電力量は年間4500万kWhとなり、年間約4万tのCO2(二酸化炭素)排出を削減する。