生物多様性を守る ビジネス&ライフスタイル

2010年1月15日

生物多様性への視線 身近な生態系から学ぶ生きるためのヒント 

生物多様性セミナー in エコプロダクツ2009

文/永田一八、写真/大槻純一

環境総合展示会エコプロダクツ2009会場で、親子連れを対象にした併設シンポジウム「生物多様性ってなんだろう 〜いのちと暮らしを支える生物多様性〜」が開催された。「地球いきもの応援団」メンバーのタレント大桃美代子さんと、“お魚らいふ・コーディネーター”で東京海洋大学客員准教授でもあるさかなクンが、わたしたちの暮らしを支え、豊かにしてくれる生き物への思いを熱く語った。

コメづくりで気づいた

 タレントやキャスター、女優として活躍する大桃美代子さん。「雑穀アドバイザー」や「野菜ソムリエ」としても活躍している。「桃米」という古代米のプロデューサーでもあるのをご存知だろうか。

 大桃さんは自然豊かな新潟県湯之谷村、現在の魚沼市で生まれ育った。大桃さんが自然環境や生物多様性に目を向けるきっかけになったのは、2004年10月23日に起きた新潟県中越地震。地震発生直前、大桃さんはたまたま仕事で新潟県にきていた。そして、実家に足を踏み入れたちょうどそのとき、大きな揺れに襲われた。

コメ作りを通じて、実家を襲った震災からの復興を熱く語る大桃美代子氏

 地震がおさまってから家の外へ飛び出した大桃さんは、近所の家が軒並み崩れている光景を目撃する。「それまでふるさとは変わらないものだと思っていましたが、地震で大きく変わり果てた姿を見て衝撃を受けたんです」と語る。

 高齢者が多い地域での災害。壊れたのは家や道路だけではなかった。人々の心も農業も大きなダメージを受けた。

 魚沼はコシヒカリで全国的に知られているが、日本人のコメの消費量が減っている現状に加え、減反政策の影響や高齢化などによりコメ農家は厳しい状況にある。そこへ追い打ちをかけるように起きた地震。

 「この人たちになんとか笑顔になってもらえるような復興支援を考えたとき、頭に浮かんだのが農業でした。私もコメをつくろうと。そして古代米を作ることにしたんです」と大桃さん。白米に少量混ぜて食べる古代米は、栄養価が高く食物繊維が豊富であることから注目を集めている。また、農薬を使わない農業への需要も高まっていた。大桃さんは無農薬のコメ作りに挑戦することにした。

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