日経BP環境経営フォーラムリポート

2012年1月20日

日本の幸福度指標は根づくか? GDPに代わるモノサシを模索

文/藤田 香(日経BP環境経営フォーラム)

GDPでは人の幸せは測れないとの考えの下、世界で幸福度調査が進む。日本も132の幸福度指標の試案を発表し、2012年2月に調査を実施する。

 GNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福)を重んじる国、ブータンの国王夫妻が来日し、幸せな笑顔を振りまいたのは記憶に新しい。これに触発されたかのように、夫妻の帰国直後の2011年12月、我が国でも内閣府が幸福度を測る132の指標の試案を発表した。この指標を使って2012年2月に全国の約1万人に対し、幸福度の調査を実施する。

 なぜ今、幸福度なのか。

 日本は先進国の中でも国民が抱く幸福感が低いとされる。「原因を分析し、政策立案に生かすのが調査の目的」と、内閣府経済社会総合研究所の桑原進主任研究官は言う。政府は、政権交代後の2010年に策定した新成長戦略の目玉の1つに「幸福度指標の作成」を盛り込み、本腰を入れて問題に取り組み始めた。

■幸福度を測る132の指標
出所:内閣府「幸福度に関する研究会報告」を基に日経エコロジーで構成
1 2 |