文/金子憲治(日経エコロジー)
日産自動車が12月に発売予定の電気自動車(EV)「リーフ」の予約が7000台に達した。既に一般販売を始めた三菱自動車のEV「アイ・ミーブ」を超える勢いだ。EVの盟主を巡る両社の争いが始まった。
8月20、21日、さいたま市にある埼玉スタジアムで、日産が約130人の市民を対象に「ザ・ニュー・アクション・ツアー」と銘打ったリーフの試乗会を開催した。「滑らかな加速で、環境性能だけでなく、走りも楽しめるクルマだと実感した」。参加した清水市長はこうスピーチし、市の公用車に導入すると表明した。

8月21日さいたま市の埼玉スタジアムで開いた「リーフ」の試乗会。清水さいたま市長(右)が日産の川口常務(左)と共に試乗した。
会場には、かつて同社が販売したEVの実車やパネルを展示し、「EVの日産」を強烈にアピールした。
同社がこうしたツアーを開いたのは、7月末の横浜市に続いて2回目。次は北九州市の予定だ。発売開始の12月までに全都道府県で開催することを目標に準備を進めている。
新車発売の半年近く前からここまで活発な販促キャンペーンを実施するのは異例である。日産は12月から来年3月までに6000台を販売する計画だが、既に予約は7000台に達し現在、打ち止め状態だ。
この余波を受けているのが、三菱自動車のアイ・ミーブ。同社は昨年度1400台を法人に限定して販売。今年度から消費者向けの販売も始め、国内4000台、海外で5000台の販売を見込んでいる。海外市場は10月のパリモーターショーに左ハンドル車を出品、販売を始めるのを機に本格化する。国内市場は、年度初めは好調だったものの、夏以降は停滞気味で、このままでいくと目標の4000台を下回る可能性もあるという。




















